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トラディショナル [教科(数学)指導者として]

トラディショナルとは「traditional」、すなわち、「伝統的な」という意味です。英語でもよく出てくる単語だ。

学校の先生方は、いろいろな時代に生きて、そのときの教育を受けている。どのような教育を受けて育ったのかというのは、おそらく指導する上でかなりの影響力を受ける。そして、次の世代にその教育を展開しようと思うのだ。それが志望動機にもなっていることが多い。

学校の教育ほど保守的なものはない。いろいろな職場がこの時代に急速に変わっていくと思うが、この業界はそうはスピーディには変わらないと思う。ただ、あまりにも時代背景が違うと、その教育の方法を変更せざるを得ないことになる。それに対応するために、努力しなければならないこともある。

もっとも対応しなければならないのは、少子化だろう。これまで、1人1人を大切にしてこなかったわけではないと思うが、より大切にする時代になってきているので、甘やかされて育ってきているケースが多いことは、残念ながら世の中全体の傾向としてあると思う。

ただ、子どもたちはそのことに気がつくことがなかなかできない。それが当たり前になっているからである。


そこで私が感心するのは、年齢をとったベテランの先生方の教育観である。要は「トラディショナル」なのだ。若い先生方とはまた1つ違った価値観が年齢が離れれば離れるほどある。時には「どうかな」「無茶ぷり」と思うところもあるが、今の人たちにとって必要な価値観であることも多い。

当たり前だが、そういう先生方がこの社会で教師としてやっていくことが残り少なくなってきているわけだ。「どうかな」「無茶ぶり」とばかり認定せずに、一度その先生方の考え方をきちんと分析して、後世に残した方がよいものも多々あるのではないかと感じる。

職員室では、「血圧が上がる」「怒ると体にこたえる」と言いながらも、生徒に伝えるべきものを残そうと思っている人もいる。そこまでして伝えたいものを生徒はどう思っているのだろうか。でも、きっとそういう先生の言葉の方がその生徒にとっては体にしみこんでいくのだろうね。
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