大事な技は盗むことだ

大事なノウハウは、実はネット上にはない。

どのような仕事にしても、本当に大事なものは、ネット上に載っければ、商売あがったりである。この仕事に限らず、他の仕事も同様である。

一般論で語られるようなものはちまたに多くあるが、それを合わせたものだけでは限界があるのだ。

農業には農業のノウハウ、酪農家には酪農家のノウハウ、獣医師には獣医師のノウハウ、予備校の先生には予備校の先生のノウハウがある。ネットやテレビでそれを１００％紹介するような人は、よほど商売気がない人か、大馬鹿者かのどちらかである。


ネットにはそのすべてのノウハウが何でもあると思っている人は、大間違いである。

本当に大事な核になるものは、実はよほどの関係でないと教えてもらえないのが普通だ。

この情報が氾濫している時代では、そういう技をいかに盗めるのかと言うことの方が大事だと思うが、技を盗むためには、普段の人間関係と、技を盗めた目の目がないと難しい。結局、それって頭がいいかどうかなのだな。


本当に実力がある人からは、技は教えてもらえない。技は盗むものなのだ。

コメント 2

　こういう当たり前のことも，知らない人が多くなってきたのかなあと思います。

　もちろん，直接教わることではなく，同僚とのちょっとした会話の中でそのヒントをつかみ，それをどのように自分のものにするか（＝自分のカラーに組み込むか），これの繰り返しなのでしょう。

　世の中には，勘違いしているのか，究めただの，集大成だのという人がいますが，それはそれで進歩をあきらめるわけですから，たいしたことがないということになりますね。

　ベテランの方ですら，「まだ発見がある」「どうがいいか分からない」とおっしゃるのを聞く度に，初心に返る気持ちになります。
by 留数 (2011-05-09 08:00) 

コメントありがとうございます。

本当の実力者は、実に、相手の技の本質を見抜くことがうまいですね。一般論であればたくさん手に入りますが、そうでないものは手に入らないものですね。いかにして、表面的な話からそれを発展させて自分のものにできるか、あるいは、他の事柄の話を転用して自分なりにアレンジして自分のものにするか。

そういうことは非常に大切だと思います。

当たり前のことかもしれませんが、たぶん、当たり前のことだと思っている人は留数さんが思っているよりもかなり少ないのではないかという気がします。
by bashy0322 (2011-05-10 23:35)