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面談で「無理」「不可能」というのは御法度? [進路指導]

進路指導をして喉から出かかる言葉を飲み込むことは少なくない。

代表的なのは「無理だ」「不可能」という言葉だ。

大学受験をする生徒にとっては模擬試験を受けるのは当然。模擬試験では合格判定が出る。その判定をもとにして三者懇談などを行う。その中で、おおよそ合否の見当はつく。「データを踏まえるとこうだ」という言い方をすることくらいがせいぜいである。

しかし、その見当の中で見当違いのことを言う可能性は否定できない。そうなれば、その人の人生に大きく影響が出る可能性も否定できない。間違えた判断をして間違えた選択をすることが本人にとって大きな影響を与えるようなコメントをできるほど、教員というのはきちんとした判断ができるかどうかという意味において、難しいものがある。人生どこでどうなるかわからないのだ。その可能性をこちらから摘んでしまうのは大罪である。





結局、模擬試験の判定をみて当人がどう判断するかということでしかない。「無理」「不可能」という言葉はよほどの状況でない限り、この時代の中で言うことは難しいな、と思う。20年くらい前だったら平気で言えたような気もする。

逆の言い方をすると、心理的に指導者がこのような状況におかれているとするならば、そこも踏まえて言外に込められた思いを言葉の中から読むしかないのが面談に臨む生徒の心構えであるべきなのかもしれない。
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shira

 インフォームドコンセントとやらで、医者も治療方針について自分の意見をなかなか言ってくれなくなりましたね。
 ただ、進路選択の場合「最後は自分で決めたこと」という手続きは必ずしもムダじゃないと思います。
by shira (2011-07-30 19:32) 

bashy0322

自分の意見が果たして妥当なのかどうなのか・・・といわれると、それが人生に関わることであるとすればするほど、そこまで言っていいのだろうか?という思いになりますね。
by bashy0322 (2011-08-01 08:40) 

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