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相加平均・相乗平均の大小関係について [教科(数学)指導者として]

数学の話題で少し気になることを書こうと思う。

相加平均・相乗平均の大小関係は
a≧0,b≧0のとき
 (a+b)/2≧√ab
であるが、
教科書によっては、
条件の部分が
「a>0,b>0のとき」
となっている。

受験生にとっては、このへんの考え方が少しわかりにくいようである。
例えば、
「a>0のとき a+1/a≧2 を証明せよ」
とあった場合に、困ってしまう受験生もいるようである。「a≧0ではないのか?」ということだ。
ここでは、a=0となってしまえば、1/aの話が成り立たなくなるので、a≧0と問題設定としてできないわけだが、そのときにこの不等式を使って良いものなのかどうか・・・ということである。

あくまでも、相加・相乗平均の大小関係は、「a≧0」というのは、「a>0」または「a=0」ということなので、そのいずれの場合でも成り立つわけだから、a>0のときのみに使っても問題はない。このへんの不等号の使い方に関しては、非常に曖昧にしている受験生は多い。だから、教科書も条件のところを「a≧0,b≧0」と書けず、一歩踏み込んだ条件で書かざるを得ないのだろう。


このブログで数学の話題を初めてまともにした気がする・・・今度から気が向いたら書くことにしたい。
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