勉強はさせられるものなのか、自らするものなのか

１年くらい前、私の身近なところで勉強をさせられてするものなのか、自分からするものなのか、という話があった。

高校３年生になったときに、どのような携帯で勉強をさせるべきかという話の中で、ある。

高校の現場では、よくある話である。

させられてするところは、勉強はペナルティー的な要素が強く、課題をこなさなければ罰として追加課題をさせることに繋がっていく。スパルタ教育もその典型といえる。

自らするということは、自分の課題を見つけて、それを解決するように取り組むことになる。

もちろん、両輪であることには間違いないが、ある程度学習ができる人間は、後者だと思うし、理想は後者だと思う。

しかし、悲しいことではあるが、前者の考え方を取り入れないと集団を物事が成り立たせられないことも多い。



生徒たちも心得たもので、「塾でやるなどの強制力がないと自分の勉強は成り立たせられない」いう生徒もいる。

教育は価値観の強制であるとは、言ったものだが、そろそろ自分のことを自分でプロデュースする能力がほしいところでもある。それが難しい時代であることは百も承知ではあるが。

コメント 6

　ある程度までは，（いろいろな意味の）強制力が必要な部分はあるでしょう。自分でやっていくためには基礎体力がなければ話にならないが，それを自分でつけられるような実力者というのはそうそういるものでもないですから。ゆとり教育で水準を下げて皆ができるようになる，といいながら単に格差が広がっただけであることは記憶に新しいが，これは（少々極端ですが）基礎知識が足りないのでは発展性などとんでもないということの典型でしょう。
　そういうわけで，尻を叩いてやるわけだが，そこで（矛盾するようですけど）いかにして自分でやらなければ意味がないかに気づかせるようなものが求められるのでしょうね。教科指導者としての技量の部分なのでしょう。

　勉強でも部活でも，本質は同じなのですけどね。おもしろいという境地に達するまで・どんどんと続けていこうというところまでいくには，それ相応の努力が必要ですから。
by 留数 (2012-05-08 03:51) 

コメントありがとうございます。教科指導力は、年々変化するものなんでしょうね。

教育は価値観の強制である、というのは、反発好きの生徒にとっては、嫌なものでしょうが、大人になるためには越えなければならないことですからね。

やらされてやるだけでは、最終的にはしれていますが。まあ、きっかけは、やらされてする、ということも大いにあり、ということですかね。
by bashy0322 (2012-05-08 05:20) 

　近代社会は法律とか科学技術とか、ある程度の知識・教養・判断力を持った人間によってしか成り立たないシステムとなっています。だからすべての人間を教育しなくてはならず、だから近代社会に生まれた子どもたちはイヤでも無理矢理勉強させらなきゃならないんですよね。
　ただ、いつまでもそういう姿勢だと、必要最低限の教育しかモノにならない。それ以上を望むなら、学ぶことの快楽や意義を知って自ら学ぶようにならないとブレイクスルーは起きない。そのブレイクスルーを起こした人間だけが必要最低限以上の学びをすることができて、そういう人が社会の重要なポジションで活躍できるわけです。
by shira (2012-05-08 21:14) 

学力低下の時代に、勉強したらすぐ成績が上がるようになってきているのと同じように、自ら学ぶ人は重用されていくのでしょうねえ。

他方、評論家として文句を言いながら生きていくような人たちは、雇われる側になっていくようになるのでしょうね。

その意見はその通りになる気がします。ただし、その文句に耐えられるかと言われると結構な信念が必要かもしれません。

社会が上り調子であった時代からみると、この上がるどころか下がりかけている社会の中で、いろいろなひずみがあって毎日悶々としますね。リードする側の人たちも大変苦労していることでしょう。
by bashy0322 (2012-05-11 07:32) 

勉強強制もほどほどに。（経験則）
ばつがついてくると逆効果に。（経験）
強制なくなり自由になったとたん少ないけど勉強しました（経験上）
by ayu15 (2012-05-11 20:33) 

経験則は大事ですね。

自由になった途端に怠けるようになるので、勉強させないとダメなののが今の時代なのでしょうか？我々の世代ではそんなことは確かになかったかもしれないですね。
by bashy0322 (2012-05-12 21:03)