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すぐへこむ? [超個人的感想]

最近の若い者はという言葉を使うこと自体、歳をとったなあと思うが・・・

先日、ある卒業生と話をした。異業種の卒業生から話を聞くのはとても意義深いことだ。

その卒業生が言うには、最近の若い者は、きつく言うとすぐへこむので話し甲斐がない、という話であった。

一つのことをするのに失敗したときのへこみ方がこちらの想定を遙かに超える場合が多い。

なので、こちらも迂闊なことは言えないし、踏み込んだ言い方もできない。言ってへこまれるのも、こちらの気分が悪くなるだけだ。


すると、こんどは失敗したくないから、何かをしようとしなくなる。言われたくないからなのだろう。それがまたやっている側をいらだたせることになる。本人たちにとっては、自己防衛本能が働くということなのだろうが。

失敗したくないからやらない、という考え方は、やる側からすると無責任きわまりない。


こんな事ばかり続くのだから、この社会が成長する可能性は低いだろうな。

恵まれた世代。でも、やがてこの社会は少しずつ恵まれない世代にシフトチェンジしていくに違いない。社会というのはその繰り返しなのかもしれない。

豊か→貧しい→豊か→貧しい・・・

この時代に必要なことのひとつに、成功した体験を持っていることと、その成功のために、努力できるということなのだろうな、と痛感する。努力しなくても何でも得られる人間には成功の体験は必要がない。成功する必要もなければ、努力する必要もないのだろうな。それはかなり悲しいことだ。
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留数

 小さい頃から,失敗をさせて学ぶという場面が皆無になっているのが大きいのでしょうね。経験を積むというのは失敗こそ重要なのに。
by 留数 (2012-10-06 23:40) 

niseusagi

おひさしぶりです。
niseusagiです。

私もすぐへこむタイプですね。
今じゃすっかり器用貧乏になってへこむ事も少なくなりましたが。
今度、今まで逃げ続けてきた英語で学会発表する事になり、
確実にへこむだろうなぁと思っています。

へこむ若者が増えている傾向に関しては、
豊かさに原因がありますが、教育の問題だと思います。
失敗しても体罰を与えれない=適切なペナルティを与えられない。
怒られない甘い環境で育つ若者の割合が増えているのだと思います。

務めている大学の関わりあいのある研究室では、
破門制度が取り入れられています。
教授の決めたルールや不敬を犯した学生を、
『君、破門だからもう来なくてもよい』と一蹴出来る制度です。
勉強出来る出来ないよりは、いうことを聞く聞かないでやられていますが、
大概、破門になる学生は甘い環境でエリートとして育ってきた者が多いです。
1人処刑者を出すことで他の学生の気も引き締まり、
よっぽど酷いことをしていない限り、破門された学生も
その後の反省次第で許されます。

ある意味理不尽な暴力ですが、こういう洗礼を受けた者と受けてない者では
後のへこみ方に影響が出ると思います。
要するに失敗に対する慣れです。

ちなみに学生の他にも研究機構に1年以内に入ってきた4人後輩がいて
教授に好きに使ってもいいからねと言われて指導していますが、
一人は、教えなくても大概、自分で考えて出来るタイプ(27歳)
(仕事の無茶振りをしています。)
一人は、少し教えたら後は自分で覚えて出来るタイプ(22歳)
(判断の伴う仕事を任せ初めています。)
一人は、1から10まで教えないと出来ないが言ったことは出来るタイプ(33歳)
(単純作業を任せています。)
一人は、言っても出来なくて、注意したらへこみ、陰湿に嫌がらせしてくるタイプ(24歳)
(関わるのも嫌になったので無視しています。)
また去年、私がへこむまで指導した学生は、今年は急成長したという評価を得ています。

という感じで最近の若者は…というよりも個性とそれまでの環境の問題だと思います。
成功のために努力するのはいつの時代でも当たり前です。
また成功した経験なんて誰でも持てるわけではないので、
成功したいという意欲を持たせるために、
自分が成功したらこうなるという感じの魅力的な人物が身近にいる事が重要だと思います。
また、失敗したらこうなるという半面教師も必要だと思いますが…

baccy先生は、より魅力的な人物になっていらっしゃると思いますので、
>こんな事ばかり続くのだから、この社会が成長する可能性は低いだろうな。
という流れを断ち切る為に自身の気分が悪くなるのを覚悟で
母校の卒業生は、根性のある出来た人物が多いと言われるような指導
(生徒個人のキャパシティの少し上を行くきつさを見極めて言う指導)
も今まで以上に学力の向上と同時にして頂けたらありがたいです。

私は先生の熱心な指導の元(というよりは母校の環境で)、
甘やかされて育ったので、社会に出て割と苦労もしましたが、
先生の数学的な哲学?の元、
問題に対し考察し過程を経て解決する術を学んだので
非常に助かっています。

以上たまに来ては毎度の長文で申し訳ございませんでした。

by niseusagi (2012-10-07 09:40) 

bashy0322

私は基本的にはほめませんからね。自分で自分をほめるだけで良いと思うので。ただ、ほめられたいという人は多いですね。

社会はほめてくれるほど甘くないので、そこのところで挫折する人は多いと思います。若者が、社会に出ると挫折するというのはそういうところにもあるのでしょう。

ハードルが突然高くなるので、対応できない人も多いのでしょうね。

私立高校は、一般的に「高いお金を払っているんだから」と言うことの中で、甘やかされることが多いかもしれん。親がそれを求めているし、そうでないといけないという変な考え方があるように最近思い始めています。甘やかすと、本人に跳ね返ってくる代償は大きいのですけれども・・・。
by bashy0322 (2012-10-08 06:12) 

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