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旅の記憶(2) [趣味・特技]

2日目(青森)→3日目(東京)

青森駅から、北海道民にとっては、北大の次に近い弘前大学がある弘前へ普通列車。疲労漂うが、とにかく動かないことには前には進めない。

弘前はただ行っただけ。

次に「リゾートしらかみ号」なる列車で秋田県に入ろうとする。
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「リゾート」と言うだけあって、これからの旅の展開上、期待させる。全席指定なので、指定席のきっぷが必要。入ってみると、素敵な空間が広がっていた。
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良いじゃん、と思い、早速時間つぶしのために持ってきた数学の問題集に取り組む。
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これで秋田まであと3時間・・・行けるところまで行こうかな・・・と思っていたら、悪天候のため、五所川原まで行けるが、その先はバスによる代行運転でしかいけないという。理由は強風。前日から天候が悪いと行っていたので、覚悟はしていたが、諦め、人生初の代行運転によるバスに乗る。
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代行バスの席は満席、満席なだけに、隣にはおじさんが座っていた。いかにも旅慣れしているという風体のベテラン。貧乏旅行をする人は世の中にはけっこういるものである。

そのおじちゃんと話をするのだが、何しろ、教養が高い。これは手強いおじちゃんの隣に座ってしまったものだと思いながらも、けっこうその話が面白く盛り上がってしまった。山登りの話、(その方が)NHKに取材されたときの話、政治の話、北海道の話、建築業界の話、白神山地にまつわる話などなどなど、結局3時間ほどバスの代行運転は続いたが、いろいろな話をいただき、楽しくさせていただいた。

その話を聞きながら思ったのは、類は友を呼ぶと言うことだろうか。私がその話を聞くだけの知識がなければ、話はそこまで盛り上がらなかっただろうし、相手の方もそういう話はしなかったに違いない。話を聞くのも嫌いではないし、話を聞くことのなんたるかを心得ていたので、うまいタイミングで相づちを打って話しやすい環境を作る。おかげさまで、名刺までいただき、その方のところに遊びに行きたくなったのであった。話を聞くと、会社の社長さんでリタイアされて、日本各地を旅している、地元では名士の方らしい。

教養というものはあった方が良いものだな、とつくづく思ったのであった。

これが聞き手が「AKBのことしか知らない」のであれば、こういうことには100%ならないだろうから。

うちの学校の先生が、同じような環境にいる人の方が同じような価値観になれるので進路先にどこに進むのかは非常に重要だと言われたことがあるが、確かのその通りだ。高い教養を持つ人たちの仲間がいた方が、その中でのコミュニティーに入ることができる可能性が高いに決まっている。大学選びというのはそこも含めて重要である。その方の話からすると、相当な学歴の方であったことは間違いない。そこまでは聞かなかったが。


白神山地のふもとで代行運転は終わり、秋田に進む。秋田に降りたのは始めて。せっかくだから少し買い物をした。本がないと先は辛そうだったので数冊購入。
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天気が悪いのは予想通りではあったが、さすがに遅れが目立ってきて、大きな関門である新潟駅23時30分という関門を抜けられない恐れが出てきた。
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仕方がないので、北海道&東日本パスでは禁じ手になっている特急に乗らざるを得なくなった。もちろん、切符代なども普通に払ったわけだが、特急でも遅れが目立ち、2時間以上の遅れが認定されたので、特急代は戻ってきた。

特急は各駅とは違ってあっという間に目的地に着くし、快適である。貧乏旅行を自ら選んだとは言え、少ししんどくなってきた。

そして、2日連続の夜行列車での泊まりである「ムーンライトえちご」に無事乗ることができたのであった・・・。2日連続だが、起きたら東京である・・・。
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