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参考書の解答の書かれ方が気になる [勤務校関連]

勤務校で、夏休み期間の自習会を行っている。

その間、私はずっと問題集をやっている。数研出版の4STEPという傍用問題集である。この夏休み中に2学期の予習を軽くするというコンセプトである。朝の8時半から夕方の5時半まで、途中昼休み一時間をとって行うサバイバルである。生徒と一緒に自習するだけだが、数学の問題だけを解くというのもなかなかつらいものがあるものである。受験生はほかの科目をしながら気晴らしができるともいえる。1週間で数学Bの2分野を制覇する予定で、かなり佳境に入ってきている。


解答の流れをどう書けばエレガントに進められるかを気にしながら解き、エレガントでないと思えば複数の参考書の解答を見ながら、無駄のない解答とはどのようなものなのかを考えながら確認している。

今回は名前は出さないことにするが、授業でも初めて開設する場合には、無駄な事柄を書かなければ説明にならないが、実際に答案として書く場合には、省略して書かない場合が多い。その内容がどこまでで、どちらのほうがわかりやすいかというのは案外難しい問題である。私がほしいのは、どちらかといえば実際に答案として書く場合の方だが、それだと初学者にはわかりにくいものかもしれない。最近では、複文扱いにして、模範解答をフォローするような内容を手書き(わざと)にして表したり、小さい文字にして横から挿入する説明のようにする場合もある。いずれにしても、字数制限のこととか、レイアウトのことなどにも絡んでくる内容なので、各社工夫の跡がみられるが、立ち位置をどのようにとっているかで、問題集の見方も変わってくる。私が今注目したのは、本来書く必要がないが初学者用に解説が書かれている場合とそうでない場合をどのように受験生が見分け、表現していくために参考書の表現の技を盗むかである。となれば、どうしても本来ここまで書くことができていたらというところがどこまでなのかがきちんとわかった方が使い勝手は良いのではないか。

数学は難しくなればなるほど解答の表現力が問われるものである。いかにして起こっている行為が的確に日本語で表現できるか。国語力もかなり問われることがわかる。結局、あらゆるベースになるのは日本語の力だとつくづく思う。そこはマーク式試験では測りにくい学力であるが。そんなことを考えながらいくつもの参考書を比較しつつ、肩こりに耐えつつ問題を解いているのであった。
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