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シラバス作成を通して教育界の業務の増大を感じる [勤務校関連]

シラバスを作ると動きがここ数年で起こった気がする。

要するに学習指導内容を年度初めに決めて、それに沿って指導を展開するという計画書である。各学校ではホームページなどで指導内容を公表することも多い。情報公開の一環ということでもあるだろうし、指導をきちんと定めるということでもあるだろう。

シラバスを作ることでこちらの頭の中も整理されることが多いし、計画通り進んだかという検証する材料が生まれることも良いのだが、仕事は年々増大の一途をたどっている。教育の世界で仕事が増大しているというのは、なかなか一般の方には伝わらないことなのかも知れないが、こういったことが増えてきていることが大きな要因だ。

それまでは、大まかでよかった仕事をきちんとするということは、やらないよりもはるかにいいというのはまったくもってその通りなのだが、これまでの仕事はそれはそれであって、その上に緻密に仕事をするということは結局のところ、仕事の総量は増えたということになっているのかな、と感じている。

報告義務の増大、個人情報の保護など、そのことは大事だが、その分仕事を減らす何かが現れてくれないと。あまりにも忙しい年度末をようやく過ぎて見えてきたこと。忙しさを身をもって経験したあとで、振り返ってみると、教員の仕事の増大がいわれるのは、そういうことだったのか、と何となく理解できた。「何となく」というのは、まだ仕事が全部片付いていないのでまだまだわかりきっていないということかも知れない、ということかな。
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コメント 3

留数

 シラバスでやる内容を明示するとしても,大雑把にこのぐらいで,というのが現実的ですかね。あまり仔細になりすぎるのは,皮肉を言えば「その通りにしかできない(=生徒の実態を無視して計画が最優先となる)」ということですから。シラバスそのものはいいのですが,そういった書類上のものだけが一人歩きしている現状は,いろいろな場面で見られ,なんとかならないかなあと思うところです。

 いろいろと仕事は増える一方で,仰る通り,増やしたならばその分を削れと思うのですが,なかなかそうならないですね。往々にして,仕事を増やせと言った張本人が何もせずにふんぞり返っていたりするもので,余計に腹が立ちます。
by 留数 (2015-04-04 14:48) 

shira

 シラバスを作ること自体はいいことですけど、授業ってのはナマの「ライブ」ですから、あんまり計画にばかりこだわるのも良くないんですよね。
 私自身はアドリブに走り過ぎる悪癖があるので、シラバスは自戒というか自律のために有効なんですが。
by shira (2015-04-04 23:05) 

bashy0322

>留数さん
その通りにしかできないということでは、生徒の状況に立った指導は難しくなりますね。年度によってはいってくる生徒のレベルにばらつきがあれば、結構つらいなあ、と感じてしまいます。

>shiraさん
私も、最近は、ライブ感も大事にするようになったかも知れません。ただ、そういうのって、ある程度の経験年数が必要かも知れませんね。
勤務校で、シラバスの縛りがあることで、進度は意識するのでありがたいという声を昨日もらいました。
by bashy0322 (2015-04-07 07:14) 

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