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時間割作成から見るアナログの力 [勤務校関連]

今年度の時間割係の調整作業が大詰めを迎えた。

実にいろいろな条件がある。
講師の先生の来ることができる時間の関係から、この時間帯にはこの授業を入れることができないとか、体育館に入ることができるクラス数の関係から体育の時間が固定されるとか。会議に全員いることができるようにするために、時間割をあけろとか・・・まあ、それはどこの学校でもあるだろうけど。

コースの集会をするためにたくさんの人が集まる場所が開いている時間を確保するためにホームルームの時間を替えろとか(全部で9コース)、コースの先生は副担任も含めて全員あけておいてもらいたいとか、大学の先生が来る時間が決まっているので、そこをあけろとか、勤務時間外に授業をする先生がいる場合には、どこかをあけて、振休をとることができるようにしろとか。

当初は、気の遠くなるような複雑な連立方程式を解いている気分なのかな、と思ったら、年配の先生が上手にくむためのノウハウを知っていることがわかった。

それは、アナログによる時間割の組み方を知っているからだということだ。勤務校では時間割作成用の盤面は捨ててしまったのだが、頭の中で盤面が描けているので、なかなか上手だということのようだ。たとえて言えば、そろばんを習った人がそろばんがなくても頭の中でそろばんを描いて計算できるようなもののようだ。昔の知恵というのは大したものだなあと感じた。

時間割に見たかつての知恵に感心しながら、ふつふつと湧いてくる条件。どこにも書いていないから、後付けで言われるのがさらに困る。そのようなことを繰り返しながら、学校は回っているのだなあ、という勉強を今しているところだ。前向きに考えると、学校の仕組みがわかるという意味においては、大変興味深い。

・・・というのはひと段落したからなのであって、やっている間は死ぬかと思った。
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tyuuri

 昔は、「時間割コマ盤」に駒を並べ、2人で、学校の宿直室などで(家に持ち帰れないので)、徹夜で作りましたから、そんな中で時間割作成のノウハウも伝わったのでしょうね。
 今は一人で、PC上のコマ盤で作りますから、時間割作成ソフトの能力の方が重要になります。
by tyuuri (2015-04-09 18:19) 

bashy0322

>shiraさん
ありがとうございます。徹夜で作った話は、うちの学校でももはや伝説の域となっているようです。DOS/Vの師楽を使って、作業をしていたけれども、遅いし、プリンターで出力するのに1時間以上かかって、最後にエラーが出たなど、いろいろなことがあったようです。今では考えられないほど進歩しましたね。

時間割ソフトがあっという間に条件に比較的合うように作ってくれるわけですが、目にもとまらないので、ひたすら感心しています。
by bashy0322 (2015-04-11 15:04) 

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