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北根室ランチウエイの思い出 [超個人的感想]

夏休み中の1番の挑戦は北根室ランチウエイを完歩したことであった。

時々メディアでも取り上げられている北根室ランチウエイを歩こうとなんとなく決めたのは今年の冬のことだった。図書館で借りた本に書かれていたことがきっかけで、新聞記事をみて思いを強くしたように思う。ホームページがあるのでコースはこちらを参照してもらいたい。
http://kiraway.net/

そこからトレーニングを限りある時間を見つけて走っていた。どうやら、モデルケースでは2泊3日を想定しているようなのだが、せっかくなので1泊2日で歩ききってみることを考えてみた。全長71キロのコースを6ステージに分割してあって、2ステージずつ3日で終了という台本を、3ステージずつ2日で終了とすることにしてみた。

6という数字は約数が多いので設定がしやすい。

スタート地点を中標津交通センターそばの駐車場として(それなりに止められる車の台数は多かった)、そこから歩くことに。

しかし、ここが1番のポイントだったが、ルートがなかなかわかりにくかった。どこの場所をどのように行くのか、地図をしっかりと印刷して、確認しながら進めるのだが、どのルートが正しいのかを把握するのが難しかったと思う。おそらく、運営されている方々もその辺は苦労されているのではないか。素敵な道しるべがいたるところにあるのが嬉しい。外国の方が歩いてもいいように、極力日本語は排除してデザインで勝負している標識なのだろうな、と思った。
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そこで地味に満ち迷いをしながら、町を離れていく。離れていけば、道は単純になるので、間違えようがないようになる。正確にこのルートを歩くのが1番難しいかもしれないと思った。道を作ってくださった方々に感謝しつつも、正確な道をそのままトレースすることはできなかった。あまりこだわりすぎずに、目の前に現れた道を歩くというのがいいのではないかな、と思う。ともかく、運営の方々が数十キロにも及ぶ道を整えてくださっているのには頭が下がった。
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1日目でつらかったことは、開陽台までの道のりと、アブの大群。特にアブの大群は、それなりに天気が良くなれば出てくる。天気が悪い方が良かったと思うくらいひどかった。この時期の虫への対策は本当にしっかりした方が良い。延べ数十万匹のアブがずっとつきまとっていた。もはや刺されること前提。ダメージが少なくなることばかり考え、後半は嫌気がさした。まあ、これも大自然と戯れているとあることだからと言い聞かせて、歩き通した。

あまり考えずに歩き始めて、いけるところまで行こうと思っていたが、第3ステージ終了時の養老牛温泉でギブアップ。たまたまそこにある宿泊施設の宿に空きがあったので、お金がかからない旅を考えていたが、ここは確実に完歩できることを考え、泊まることにした。

養老牛温泉は、その手の客もそれなりにいるだろうから、そこも踏まえた動きが可能である。とにかく温泉に入りまくって、体力の回復、服の洗濯、携帯電話の充電、水の補給、せっかく泊まるのでありとあらゆる準備をして1日を終えた。

2日目は、朝早い段階から宿を出た。朝早い方が、涼しいのでアブの大群に悩まされる時間が少なくてすむ。宿には朝早く出るからと話しておいたので、皆さん寝静まっている間に出てきてしまった。せっかくだから朝風呂に入ってきた。お金は前払いで払っておいたので問題なかろう。
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大きなチェックポイントから進む道が比較的迷いやすい。開始早々見事に迷い、行ったり来たりして、気がつけばかなり迂回してしまった。それを抜けると、比較的一本道に出る。第4ステージは長いロード。途中からまたアブの大群との戦いになった。アブを払っている時間が非常に長い。2時間近くアブを払っていると、摩周湖周辺の登山口に突入した。ここから天気が急変し、気温が15度程度になり、アブの大群が去った。

涼しくてアブがいない方が快適。様々な天候に対応できるように、荷物は温かいものも油断なく持参しておかないといけない。私自身は、元々はこちらの地方の人間なので、そのへんの想定は外してはいない。羽織る服を着て、トレッキングエリアに突入した。すでにスタートから60キロ以上歩いていた。ここで登山があるのが、この旅で体力的に1番きついところだったと思う。この旅の事前に登山をたくさんしておいて良かった。時間がかかっても、しっかりとゴールに向かって進むことができた。天気が悪くなったので、さすがに見ることができないかと思っていたが、霧の摩周湖。霧に包まれる道のりを進んだ。

ただ、第5ステージのクライマックスである摩周湖も時々顔をのぞかせ、見ることができた。
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第6ステージが終わってから車に戻るためには、ゴール地点のJR美留和駅から標茶駅に出て、そこからバスで中標津交通センターに戻らなければならない。時間が決まっているので、道を急いだ。歩いて進むことを決めていたが、仕方がないので途中少し走ることになった。第6ステージは摩周湖第1展望台から走って駅に移動して滑り込みセーフ。あまりゆとりがなかったが、どうにか行程を終え、中標津交通センターに戻り、無事、車中泊をすることができたのであった。

移動の際に地元の方にお話を伺ったが、地元ではこの取り組みのことはほとんど知られていて、それに対して、協力してくださる方がどれだけ出るかという段階のようであった。そこにはいろいろな方の生活もあるわけで、可能な限りの協力をいただくということで成立している面が大きい。地元の経済に貢献できるようなものになるまでになるのはまだまだ難しいのかなとは思ったが、この場所を知ってもらうという意味では意義はあると思う。いい場所になることにこれからも応援したい。

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気がつけば、道迷いしたこと、落とし物をしたことを含めて、2日間で歩いた距離は85キロを超えていた。71キロちょうどと思ってこのコースは歩かない方が良さそうだ。道もときどき変わるようなので、その辺も含めておおらかにこの道を楽しみたい。
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tyuuri

 私なら、1日1万歩、約7キロくらいが良いところでしょうか。
by tyuuri (2017-08-19 14:45) 

bashy0322

>tyurriさんへ
最長不倒は、高校の時にたたき出した72キロですかね。高校の行事でしたので、必須でした・・・。そういうのがあるから、こういうこともあまり抵抗がないのかもしれません。
by bashy0322 (2017-08-19 17:59) 

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