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貧富の差が学力に [超個人的感想]

勤務校でも、生徒向けに次の大学入試のシステムの説明、特にその中でも大きな変更になる英語の大学入試制度の改革についての説明があった。

英語の入試システムの変更について感じることは、ある程度お金がないと大学受験はできないという現実だ。かつてからお金がある家でないと大学にはいけないというのはあったとは思うが、それがさらに進んだ印象だ。

成績をお金で買うようなところもある塾や予備校の存在、ここで力がつけば、偏差値の高い大学に入学することができる。お金を注ぎ込めば、お金を注ぎ込めない家庭にいる子供よりも優位に立てることは否めない。そういったことは現実にはあるが、一部のお金を注ぎ込めない家庭にいる生徒も一発逆転を見込める、ということを信じて取り組んでいる生徒たちも存在していた。しかし、その逆転の可能性がなくなってしまう社会には少し残念な気がしてしまう。

あまりそういうことはブログには書かないようにしてきたが、現政権ではそういった貧富の差については「積極的には」とは言わないまでも、どちらかというと進める方向性を持っているのだろうなと思うことが多い。

英語のテスト代、払えるかな・・・と思う生徒が目の前にいた場合、進むことができる大学に制限がかかってしまうのか・・・それをどうにかするとしたら、アルバイトでもしなければならない。アルバイトをしながら家計を支えつつ、勉強をする生徒は周りにもいる。そこでの生活がやっとだということは、大学進学は難しいのかもしれない。でも、どうにか進学費も貯めたいとなると、アルバイト中心の生活をせねばならず、今度は学業に支障が出る。

勉強に集中できる環境はありがたい環境なのだな、と改めて思う。学業に集中できない生徒、学業に集中はできるが学業を怠る生徒、学業をさせられはするものの、そこで力をつけ、優位に立つ生徒、状況は様々だが、お金のある・なしが生徒の進学にこれまで以上に大きく影響を持ってきていることを生徒との日常会話からさらに感じるようになってきた気がする。
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