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「解き直し」という言葉

自己採点なる言葉を初めて聞いたのがセンター試験だった。

高校受験では、そんな言葉に興味はなかった。試験の点数を確認するという習慣がなかったからかもしれない。模試の問題が良問だから何回も解いた方がいいといわれたことはあるが、それが一つのイベントごとになることは自分が生徒の時にはなかった。

「解き直し」という言葉がすっかり世の中には定着してしまったが、いつの時からだろう。解き直しして、次の内容を考えるということをしっかりとしているのかどうかを確認する。それを確認して次に進む。ずいぶん丁寧な取り組みの確認をするようになったなと思う。これも少子化の影響なのだろうなと思うことはある。その分、教員にとって「確認する」という仕事は業務として増えたと思う。

そんなことは強制させられてすることなのだろうか?

センター試験の自己採点とその確認。その結果があっているかどうかで人生が変わるかもしれない。慎重に確認して、2次試験の出願その他の戦略を立てる。この解き直しという行為は、そもそもこの作業の延長線上にあるのかな。

かくいう私も、自分も解き直しをさせている側にいる。甘やかせているなあと思うことはある。言われないとできない世代を作るためにこのような作業があるようなもののような気もする。かなり残念だが、たぶんこの傾向も少子化が生んだものなのだと思う。世の中の教員を取り巻く記事を仕事柄たくさん見ることはあるが、管理はダメという意見と管理しないといけないという意見は結局どちらを選択すればよいものなのか?

少なくとも、現段階においては、そんなことは自分の責任でやれよ、と言いたくなるようなことをさせなければならないという仕事が教師の仕事として増えてしまったなと思う。仕事量が増えていることになるわけだから、時代に逆行しているようにも思う。

今の教員に求められることについて、働き方改革の話をする人がいる一方、家庭ですることではないと思うことを頼まれることもある。様々な人が様々なことをいうので、立ち位置に困る。
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