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専門家の話を正しく聞く [超個人的感想]

毎週、専門家の話を聞かせてもらっている。

高校と大学の連携の授業で大学の先生の研究の話を聞かせてもらっている。数学でも教育でも内はなしではあるが、1つの分野を掘り下げて話をしてもらえるのは大変興味深い。大学の先生は、その研究分野に命がけで研究しているわけだから、一生をかけて研究している。

その中でも感じた話を2つ。

1つの分野の研修でも、世の中の興味を引くような内容でないとその研究はどうしても埋もれてしまう。そういうことが研究したい人の研究の中身に影響を与えることがあるということだ。当然世の中の興味を引くものでないと補助金はつかないだろうし、評価もされない。研究する分野を自ずと自分の興味関心とは違う方面に進むことがあると言うことであった。

次に、大学は研究を社会に還元することが必要になるわけだが、一般市民の方が正確に理解できないような内容であると、報道される際に少し研究とは曲がった形で伝えられることがあるということ。正確でないときちんと研究が伝わらない、かといって伝わらないと意味がない。加えて言うと、マスコミがその研究内容を正確に理解できない場合だと、少し曲がった形で報道されることがある。それは残念であるという話である。

いずれの話もよくわかる。数学も同じだなと思うこともあるな、と思う。
授業自体は忖度なしに正確な話であるし、それを伝えられるだけの時間も確保されている。なんとも贅沢な話だ。感謝しかない。
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留数

 マスコミの場合,初めから結論ありきでこうしゃべってくださいと誘導する(強制する?)場合も少なくないようで,どうなのだろうと思いますが。

 それはともかく,本音と建て前のようなもので,正直に説明したのでは理解されないから,イメージで伝えざるを得ない,というのは,どんなことでもある話ですね。かといって,ちゃんと説明できないからと拒否するのでは,広い意味での宣伝の機会を失うわけで,難しいところですね。

 研究が社会に還元できるものもあれば,そうでないものもあるのですが,どうも世の中,打算的というか,何か見返りがないと意味がないという風潮なのは感心しません。短期間で成果を出さないといけないとか,しょうもない指標を用意するから,これぞという研究がしにくい環境にあるといえるでしょう。
by 留数 (2021-08-30 06:27) 

bashy0322

>留数さん
研究の基盤になる基礎的な内容は特に厳しいですね。数学とか。数学を学ぶ意味はあるんですか?みたいな話もあるくらいですからね。

なかなか見て成果がわかりにくいものは理解されにくいですね。

私はこの話を聞いたときにわかりやすい内容を教えるためにちょっとした嘘を教える人がいますがそういう方の顔を思い出しました。
by bashy0322 (2021-09-02 06:55) 

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