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公式を試験に出してみた結果 [教科(数学)指導者として]

試験に公式が掲載されているような問題を試しに出してみた。

とは言っても、単に公式が掲載されている問題を出せば、馬鹿にしているのか?ということになるかもしれないので、公式を選択肢の中のどれかという問いかけにして、公式を手元に残させる作戦とし、公式を使える状況を作って問題を解かせるという作問にしてみた。

こういった出題傾向にすることついては、あらかじめ告知した。

なぜこういった試験問題にしたかと言えば、自分自身が最近取得した情報の教員免許を取るための勉強の際に強く感じたことであった。

「もしも、人間の機能にスキャナ機能があって、これらを画像としてコピーできれば。記憶しなくてもどこに何があるのかを記憶していけば、活用できれば困らないだろうに・・・」

当然のことながら、教員免許を取るためには内容を覚えたわけだが、内容を覚えるのに意味があるのかないのか?ということを少し考えてみたという着想によるものであった。数学の話題を念仏か何かと思っているとしたら、残念ながら言葉は意味をなさず単なる記号でしかなく、「スーパー記憶術」によって解答を書くだけなのかもしれない。

仕方がない。私は数学教員として一種の誇りのようなものはあるつもりだが、生徒にとっては何の関わりもないのだとしたら、そこは少し妥協するかと言うことで「公式を使う」と言うことに主眼を置くことにした。職場でも、そのことを話題にして、どうなるのかと言うことも少し同僚に注目してもらうことにした。

結果は人それぞれというところはあるが、公式事態をテストに出すという行為が意味をなした生徒がそれなりにしたものの、残念ながら、公式の判別がつかなかった生徒もいた。間違えた公式を用いて問題を解くのだから、間違えた公式を使って問題を解いたとしたら・・・それは残念な結果になるしかないだろう。それはどちらにしても残念な結果になる訳だから、あまり気にしないことにした。

なお、この問題構成にするのに参考にした某業者試験の問題の問題構成がこれであった。
(1)で公式を選ばせ
(2)で公式を使わせ
(3)で公式を応用させる
という流れである。この問題の流れを一通り研究しておいたので私の今回の試験の着想がわいたわけだが、よくできている試験だな、と改めて思った。業者も考え抜いて問題を作ったのだろうが、なるほど、こうやって生徒を診断するというのも一つの方法なのだなと思う。

テストの結果?今までよりは良かった。が、内容が難しい分野だからなのか、私が想定しているほど点数は伸びなかった。
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