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共通テストの願書 [進路指導]

いよいよ来ました。

新しい受験制度の中でコロナと重なり、今年度の対応が右往左往している状況ではあるものの、あらかじめ設定されている共通テストは当初の通り行われる。総合型入試の対応が迫られているのが一方の現状だが、願書が送られるところまで時期が進んできた。

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センター試験の1年目は平均点が高かった。今回はどうなるのだろう。今年は難しい可能性が高いと思うが、うまく点数が分布してくれないと差がつかず、入試として成り立たないところも出てくるだろう。国公立大学の中では2次試験を課さないところも出てきているので、この試験の重みは例年以上という状況になる場合もある。

今後の教育に影響が大きいだけにいい問題を出してもらえるといいな、と思う。
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総合型選抜 [進路指導]

三者懇談会三昧の日々を送っている。

今年から新しい入試制度ということでどんな三者懇談になるかと思えば、「総合型選抜」をいかに乗り切るか、という話をする機会が増えることになるんだな、ということがわかってきた。

なるほど時代は確実に変わっているんだな・・・。

多忙極まりない中で腰を据えて生徒の進路の相談に乗ることができる三者懇談の中で調べ物をする時間も得られたし、あとは邁進するだけだな・・・と思う一方、担任の負担激増ね、という現実も見えてきた。さてどうしたものか。

調査書も書かないといけないし、総合型選抜のための準備対策もしなければならないし、インターネット出願があればパソコンの前で対応しないといけないのだろうかと思ったりもするし、結局、「生徒の責任でやれ」ということになりにくい話が多いからそのような話になっていくのだろう。でも、それをしてしまえば、生徒が不合格になる可能性は格段に上がる。極論を言うと教師が手を入れないと「望みがない」という生徒も間違いなく出てくる。それを見殺しにできる先生のところの生徒は合格率が上がらず、粘り強く最後まで取り組む先生のところは合格率が上がるのだろう。そんな状況で自分の生活を優先できるのか?それができれば働き方改革は進むとは思うが・・・。

そんな感触の中で、教員の負担激増確定の入試制度ということが明らかになった新しい制度ということを実感として得ることができた。

どこまで教員が関わるか、どこまで生徒にさせられるかということになってくるのかな。とことん教師が関われといわれれば、特に自主性の低い生徒の相手をする場合、桁違いに膨大な仕事量になっていくに違いない。
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スポーツ推薦に思う [進路指導]

年末年始に録りためたあるいは新しく撮ったビデオ鑑賞を続けている。

半分仕事、半分趣味?

「3年A組」というドラマを見た。話の筋はいいとして、その中に話のポイントとして「スポーツ推薦」の話が出てきた。


そんなにスポーツ推薦っていいかね?


これは価値観の問題な気もするが、そこまで大事なスポーツ推薦というのは一体何なのだろう。自分がスポーツ推薦の対象になるような能力がないからそう思うだけなのかもしれないが。

「東京オリンピック代表候補」とか言われている生徒も「〇〇(別の都市名)オリンピック候補」というのとはまた格が落ちてしまうに違いない。

スポーツ一つをとっても、東京オリンピックが終わったら、この国の斜陽化が一層進むんだろうな・・・。

それはそうとして、スポーツ推薦という意味においては正直あまり共感できない内容であった。そもそも正直この年齢の私が見る作品ではなかったのかもしれない。

教員の働き方改革の話とセットで部活動のあり方が問われている昨今。スポーツ推薦なる言葉がどこまで続いていけるのか。ただ、人間の価値の一つの指標としては、「頭の使い方選手権」が勉強だとしたら、「体の使い方選手権」がスポーツなのか。人間の基本的な能力の代表的な一つなので、そこに注目が集まるのは必然なのかな。

人間の能力を体一つで勝負するような環境があったとしたら、運動というのは大きな要素を持つに違いない。でも、だからといって、スポーツばかりやって勉強をまるでしないというのはどうかな、と思う。また逆もしかりで、勉強ばかりやってスポーツをしないというのもどうか、ということでもあるか。勤務校はいろいろなタイプの生徒がいるので、傾向として勉強を一生懸命やる生徒はスポーツも一生懸命やる子が多いとは思う。

最近は文武両道を掲げる指導者も多いので、スポーツをしたら勉強は関係ないと心の中で思っている指導者は少ない。まともな指導者は知っている。頭がいい生徒でないとスポーツはできないということを。そういう生徒をとってこようというスポーツ推薦であればいいのか。それなら納得できるかな。

一方で、今後の大学受験のあり方が活動重視になるという方向性のようだから、スポーツができる方が良いのは確かなようだ。その方向性を意識して先のドラマは作られたのかもしれないね。
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教科書が読めない [進路指導]

「教科書が読めない」という話題は職場でも話題になったので、買い置きしてあった本を読みました。今は、数学と情報の二刀流なので、情報的な観点で本を読む必要が生じていますので、生徒と勉強しながら読書の時間です。教科の二刀流って、思っているよりかなり大変。




AIの研究は人を知ることにつながります。その延長線上にあった教科書を読めているのかどうかということでしたが、読めていないとは。人間がAIの技術より優位に生きられるためには、言葉を正確に使いこなす力が必要ということがわかった本でした。進学校の生徒でも必ずしも正確に読めているとは限らないというのには衝撃がありました。もっと本を読まないとだめかなと、個人的に反省しました。

本を読み進めたら、そこに書かれている参考文献があって、そこに進むという読み方も良いのかもしれないと思いました。参考文献をメモしながら読書しています。年末年始を感じさせる優雅な時間です。でも、数学もやらないと・・・。

著書が取り組んでいる「教育のための科学研究所」というサイト名を備忘録として残しておきます。
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修学旅行が終わると受験の雰囲気へ [進路指導]

ついに修学旅行が終わってしまった。2年生副担としては、いよいよ受験対策としての意識を高めなければならない。

だいたいベネッセの模擬試験で言えば、11月の模擬試験あたりからギアが上がってくるというのが、このへんの受験生の定番の流れである。あまり実力がない生徒からしてみれば、ここまでに少しでも貯金があればいいとは思うが、抜かれるときはあっという間である。力がある生徒で馬力がある生徒は、基本的な力がそれなりにあればあっさりと抜き去ってしまうことがあるものである。そういったさまざまなファクターを考えて指導していかなければならない。

私が手がけている生徒が何人かいる。今年は久しぶりに長期展望に立って指導する学年に所属することになったので、腰を据えて指導している。一応、AO・推薦・一般受験とあるので、その話もしながら、戦略を練っている。3年生は受験のかき入れ時である。

1年生と2年生では指導の方向性をやや変えなければならない。センター試験廃止。ついに目の前の現実として現れるこの事柄に向けて、具体的に動く必要性も出てきている。英語の先生にセンター後継の制度について質問をするなど、情報も集め始めている。

部活動の大会と修学旅行が終わったらほっと一息と思っていたが、部活動の大会が上位大会に進出できたことも併せて、修学旅行で海外に行ったことから歯痛で通院生活が始まったことも併せて、修羅場の日々はもう少し先まで続く。
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情報関係基礎でセンター試験 [進路指導]

先日、情報の授業を教えていたときに、「センター試験の情報関係基礎は簡単だろうか」と、聞かれた。

センター試験といえば、私は数学ⅠA・ⅡBばかり指導してきたが、不覚にもあまり情報のことは考えたことがなかった。折角だから調べてみたが、数学ⅡBよりは、ずいぶんと簡単に感じる。何ということだ!

生徒は文系の生徒で、数学については、配点も低いのでそれほど意識していないが、可能性があるならば、その科目で受けてみたいということであった。なるほど、その選択肢があって、そこそこ情報の勉強をしていたら、センター試験では通用するかもしれない。


なるほどよく調べたものだ。センター試験がまもなく終わってしまうので、なんともいいようがないが、これから受験する人は受験制度を熟読した上で、選択肢として考えるのも1つの方法かも知れないと思う。ただし、受験の選択肢が狭くなる可能性は高い。数学ⅡBを受験するように指定されていたら、この話は成立しない。
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次は模擬試験の過去問を解くことにした [進路指導]

青チャートも大体終わったが、まだ穴が開いているところがあるので、粘り強くつぶしていこうと思う。しかしながら、大体終わったので、春休みまではお休みしようと思う。

次は、模擬試験の過去問を解いてみることにした。もちろん簡単な問題はやらない。でも、簡単な問題をやらないと先に進めないので、易しい問題からスタートする。もちろん、指導者なのでただ解ければよいというものではない。解き方重視で解説をイメージしながら解くつもりである。早速問題を解くノート作りからスタート。

どちらかというと、来る日も来る日も1年生の過去問ばかりを解いている傾向があるので、今回は2年生の過去問から攻略することにした。どちらにしても1年生の問題は解くことになるだろうから、ある意味それはいつでも良いのかもしれぬ。

今日は、文系の2次関数と確率と三角比の問題をさらった。確率の問題設定がいやらしい問題を見て、よくぞまあ、この問題を作ったものだと感心した。

明日からは冬休み唯一の外出である東京出張である。ここ最近、確率の問題をさらう問題集を教えてくれないか、というリクエストを生徒からもらうことが多い。このリクエストが比較的多いので、易しめのものを探してみようと思う。

さて、冬休み最初に読書した高速トレーニング。2次関数編と三角比編は、得意不得意はあるだろうが、それぞれ20時間~30時間程度かかるようだ。ということは長期休みで2冊終わるのが良い感じ、というくらいか。ほとんど教科書で学んだだけの生徒対象だと。何人かに試してみて、勧めて学ばせるためのノウハウを確立したいと思っているが、どうなることか。それも含めて1つの挑戦だ。人生何事も勉強だな。
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センターと記述の歴然とした差 [進路指導]

今日も、勉強は続く。ここ数年はセンター試験対策がメインだったので、あまり記述式の勉強をしていなかったが、解答の方針が書かれていないわけで、考えるのに相当な労力がいる。

当たり前のことだが、解答を1からすべて書くのは非常なエネルギーが必要だ。センター型の問題であれば、途中の計算があっているかどうかの確認を回答欄の形を持って推測することができるが、それがない。複雑な数字になったとしても、それが正解しているという保証はない。

ただ、センター型の問題を来る日も来る日もを大量にやったことは、このような問題がよく出るということがわかるようになるという意味では有効だったかも知れない。ただ、流れに乗って頭の中を空っぽにしている人にとっては、得られるものは少ないだろう。

この冬休みは、あくまでも記述、あくまでも論証ということをベースにもって学ぶことの必要性を痛感する毎日を送っている。さすがに年齢もあるので、どうも計算の雑さが目につくこともあるので、日々の取り組み方を反省しきりである。

問題を解くに当たっては、基本的なフレームは見えているが、細かいところでの論理的なことがやや不明瞭になることがあるが、指導者は指導者の指導者が簡単にいるわけではないことが多いだろう。まさしく、「自分で学ぶことができるセンス」が求められる。大学で学んだスキルを生かして自分でできるようになることが大切である。「大学で羽目を外して遊んでばかりだった」と豪語する先生はいったいどのように、指導者になってから不明なことを学んでいるのであろうか?ちゃんとやってくれれば、何の問題もないのだが。余計な心配であることを祈る。

さて、さすがに大晦日ということもあったので学習時間を通常の3分の2に落とした。素敵なことに学校には人がいる。恒例の遠征に行く人たちもいるようだ。勝ちたいのはわかるが、無理せずやってもらいたいものである。私も出来るようになりたいから勉強しているわけだから、人のことは言えないが。私の方は問題を解いているだけなので、空間の制約がなく、万が一倒れても校内には人が0になることはないので、発見者がいてくれるので助かる。

それでは皆さん良いお年を。今年も1年間お世話になりました。いい夢見て、新しい1年に進みましょう。
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青チャートの重要例題と4STEPの演習問題を解く [進路指導]

問題を解く段階に入った。さすがに指導者、自分の残りの人生を易しい問題に費やすことはできないので、それなりに難しい問題のみに絞る。当然、指導している生徒には教えるが。

生徒に高速トレーニングで勉強させながら、若干面倒くさい問題を解くことにした。解き残しがあった過去の4STEPと、改訂版の青チャート数学Ⅱ+Bである。
解きながら感じていることをまとめておこう。青チャートはずいぶんと問題が軽くなってしまったものだと最近常に感じている。その理由は簡単な話で、一番の売れ筋であるであろう青チャートは、入試問題が易しくなっていることと受験生の力が落ちていることから難しい問題集である必要性もなくなってきているのだろう。過去の難しいものを見てきた方からすると残念な話である。時代の流れだ。その代わりに赤チャートが以前の青チャート化したところがあるので、過去の青チャートの話は、改訂版では赤チャートに移ったと考えればいいようである。4STEPと青チャートの相性はそれなりに良いと思うので、4STEPをメインに学習したいのであれば、青チャートを勧めたいと思う。

4STEPを学校で取り組んでいて、その参考のために解き方を見たい方は青チャート


過去の受験の呪縛にとらわれるのであれば、青チャートよりも赤チャート


まぁ、こんなところだろうか。毎日解いているので、それなりに進むものである。
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最後に数列 [進路指導]

数学高速トレーニングシリーズもこれが最後。





特徴的な説明で、わかりやすいかどうかと言うことでは賛否があるところなのかなと思う部分もあった。たとえば模擬試験の解説などで、教科書的なオーソドックスな説明で書かれた解説をこの参考書で学んだ受験生が読めるのか、という意味で少し心配だなという気持ちになった。これはこの参考書に限らず、すべての参考書において当てはまることだろうと思う。漸化式は基本的なパターンとそこからの応用の下りの説明はなかなか良いと思う。問題演習もきっちりやれば、センター試験レベルなら問題ないのではないかな、と思えた。

これで一通りすべての高速トレーニングを「読んだ」(生徒にやらせてはいるが、私本人はやっていない)のだが、この参考書の到達点まで至らない生徒が多い中では、一定のニーズはあると思う。「他の分野のシリーズはないのか」という生徒がいるくらいなので、他の分野も充実してくれると嬉しい。ただ、この手の厚さに修めるとなれば、これくらいのシリーズが限界の気がする。確率は積み上げ要素もあるだろうが、パターンの獲得という意味合いがやや強いので難しそうだし、微分積分はもっと厚くならないと難しいだろう。
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ベクトルの世界観の説明も色々あるものだ [進路指導]

今日は、平面ベクトル・空間ベクトル編を読んだ。本当は問題を解いた方が明らかに頭の中に入るだろう。





教科書通りの導入だと、成分表示や内積の問題は比較的早く出てくるが、この導入が遅い。ただ、説明の仕方からすると、この説明はありである。併せて入試で出てくるポイントからすると、むしろこのような説明の方が重視されている話がきちんとつかめる気もする。生徒がわからなくなりそうなポイントで普通の授業では説明するのが、時間の関係から大変なところをうまく説明した感じのするものである。これなら、自学自習の参考書としては非常に良いのではないかと。すべてを網羅できているかと言われるとこの厚さではやむを得ないのかなと思いつつ、良い参考書だな、と改めて思ったのであった。1つのことを語ったら、10を知れる人にとってはかなり良い参考書なのではないだろうか。(そんな人はなかなかいないけど。)
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講習の合間を縫っての活動は続く [進路指導]

昨日の話になってしまったが、勉強は続く。教員は通常勤務態勢なので、合間にできることには限界があるので、まだ仕方がない。


数学高速トレーニング対数編は、比較的内容がスタンダードである。ただ、この問題集に限らず、入試問題の演習はそれなりに手強い。対数の問題の代表格は、対数方程式、不等式なので、それなりの分量が割かれている。これくらいの演習量があれば、受験生も自信を持って受験に望むことができるだろう。相加相乗平均の話など、難しめの話も少しながら語られているので、応用もそれなりにできるだろう。

携帯電話が壊れて、設定が思い通りにならないのがつらい。なくてもいいのだが、社会的に電話がありません、は通用しない。現在不通。
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冬休み集中トレーニングその2 [進路指導]

今日は朝から4ステップの演習問題でやっていないのをとりあえずやっつけておいた。かつての4ステップの演習問題からするといったい何だったんだ、というほどに易しくなっている。これも時代の流れだな。それにしても、地方の進学校の地域1番手高校から2番手高校あたりまでは4ステップをやっている学校のなんと多いことか。

さて、今日も高速トレーニングを読んでいる。昨日も書いたとおり、自分が解くためにやるということではなく、「教え方の模索」のためにである。今日は三角関数と指数編を読んだ。


三角関数を読んで、このシリーズを薦めようと思ったのがこれを読むきっかけになったのだが、合成から方程式を解く問題の説明がエレガントだと改めて思う。それから、生徒たちが手こずる公式の説明もいい世界観をしている。この説明をほぼ自力で作って説明していたのだが、説明としてはこれもまたエレガントだと思う。私の説明よりも上手いので今度からはこの参考書を薦めようかなと改めて思った。ただ、内容が薄い部分もあるから、これですべてだと言い切ることは難しいとは思うが、苦手なところが強化され、世界観を創りあげるという意味において、一定の効果があることは間違いない。


生徒の中にはときどき「公文式をやっていた」という生徒がいる。他の科目は苦手なのに、計算は妙に得意でかつ計算が速い生徒が多くて、公文式のすごさを改めて感じることがある。過去には市販されている参考書で中学校の内容が出てくるものがあったが、高校の参考書は見かけたことはない。しかし、このシリーズのところどころにはそうした精神があるのかなと思うところがある。細かいステップを刻んでテンポよく学ばせることはいいことなのかもしれない。とかく受験のノウハウに走ると正確な説明かどうかという意味において微妙な参考書もお見かけするが、この参考書はそこのところの心がけもそれなりにある。そもそも教科書の項目が指数・対数であるのに対し、それを分冊しているのが(それぞれは薄いのだが)取っつきやすいかもしれない。センター試験では15点分の分野だが、小問では出しやすい問題群でもあるのできっちりととれるようにしておきたい。指数編は少し薄いので割高だが塾の1時間あたりの授業料よりも安い参考書と思えば買えるに違いない。
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生徒に参考書を薦めて学ばせる [進路指導]

山ごもりならぬ冬ごもりも1日目を迎えた。テーマを掲げて勉強することにしているが、備忘録をかねて。

基本的に、生徒が何かを学ぶためにはお金が必要なことがほとんどである。お金がかかる方法の方が手取り足取り教えてくれることで、本人たちの時間的な精神的な負担が少ない。言い方を変えれば、お金をかけない方法は、時間的な精神的な負担が増える可能性が高い。

予備校に行くのが効果的としても、お金はかかる。
参考書を買うことの方が負担は少ないが、わからなくても相談することが難しい。

どのあたりに基本的なスタンスを置くかと切っても切り離せないのが、家庭の経済力である。そこを受け手私はどのように指導するのか、学ぶ進度や力度合いや環境が異なる人たちに指導するためには、どうしてもいい参考書を薦めるという行為がないと効果的に事柄を進めることは必然だ。その参考書が言っていることがわからないからその部分を教えるというのが現実的な対処としてはいいのではないか。こちらが把握しやすい人数で学んでいる進度を確認するというスタイルを模索するというのが、最近私が考えている指導法である。

その背景には「いい参考書が出てきた」と言うこともある。そこで上手く指導に乗せられるかどうかは私の指導力なのだと思う。

今日は、こちらのブログでも掲げていた「高速トレーニング」シリーズの2次関数シリーズと三角関数シリーズを読んでいた。




センター試験の指導をやっていて、この計算力があればいいなあと思うところがそれなりにあること、コンパクトに本質を突いてくるところ(生徒がそれを本質と思えるかというセンスの問題はあるが)がいいと思う。同時に、このことを授業内で指導しきるのはそれなりに大変なので、この手の問題集は大変助かる受験生も多いのではないかと思った。冬休みのような長期の課題として1年生か2年生でやるのにはうってつけだ。
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2018年問題 [進路指導]

代ゼミの問題でにわかに言われるようになった少子化について。そんなことは、この業界では当たり前になっているし、日本の社会問題として、日本の根底を揺るがす問題になっていくことは自明である。

国公立大学の合格にこだわる時代も、あと10年もすれば終わってしまう気もするし、そうなれば、今のアピールして異様なことも終わってしまうことだろう。それ以上に、そこそこの私学に入っている人たちは、今度は母校がなくなるかもしれないということになっていくことになるだろう。

もはや、親の世代のときに語られていた大学の格付けも役には立たない。同じところに行くとしたら、それは、「学力が低いところに行った」ことになる、ということである。日本全体の学力が下がっていることから考えると、それは上の大学にも当てはまる。入試の過去問を解いていっても思うが、どこの大学の入試問題の難易度が目に見えて下がっている。

大学に入っても意味がないという話も実際のところどうなんだか。同じ時間働いても、単価は専門学校生よりは大卒の方が高い。働いていない高校生にとってはピンとこない話だろうが、年収が50万違っても、生活水準は随分な違いになっていくことだろう。高校卒業の段階で決まっていくことなのに。もったいない話だと思う。

結局、露骨に出身がどうかということがこれからの生活に影を落としていく・・・。今あるところの基準でできるだけ学力水準が高いところにいる方が、お金という面でいえばいい生活ができる確率が高い。あくまでも確率の話ではあるが、確率の話でしか、高校生の進路を語るのは難しいから、それは仕方がない。

高校2年生の勉強がゆるい [進路指導]

北海道の生徒は、高1生は順調に偏差値が上がるが、高2の後半に偏差値が上がらなくなる。

昨日、勤務校に説明に来た某教育産業の方がデータを持ってそのように話をしてくれた。確かに、近くの多くの学校も、この時期に大きく偏差値を落としているようだ。

理由は単純で、他の地域では、高2から学校での勉強のさせられ方がすごくなるようだ。朝は全員7時30分に登校してゼロ時限授業、そして8時間目、9時間目まで勉強するのだとか。

代わりに、北海道の学校はどこの部活動も他の地域よりも力がある場合が多い。ということは、部活動よりも勉強をする傾向が強いということになる。これは、他の地域から教員になった方がいう言葉でも驚きの言葉とともに聞いたことがある。

結局は勉強もさせられるものであるということだったり、文化として根付いているかどうかと言うことでもあるのだろう。地域性というのが色濃く出ると、学校としても結果が出ないのか・・・。

いやぁ、体が持たないだろう?生徒も大変だけど、教員が・・・。

代ゼミのセンターリサーチはもう行われない [進路指導]

代ゼミのセンターリサーチはもう行わないとのこと。勤務校にも連絡が来た。早速動き始めた代ゼミ。残った何校かもこの調子では、いつなくなってもおかしくはないのかも知れない。三大予備校という言葉は終わってしまった感がある。受験業界に及ぼす影響力はかなり大きいものを感じた。

これからは、模擬試験、判定などの全国を統一して判断するための材料が減ってくることで、ますます駿台予備校と河合塾の寡占状態が進むものとも思われるが、模擬試験は採算がとれるものではないようだし、センターの自己採点をまとめるのもそれだけ考えると大幅な赤字になるようなので、これもひょっとすると危ういのかも知れない。

「損して得取れ」という考え方の中で予備校が行っていた感のあるこれらの事柄は、お金がかかるようになったりとか、ネットでやるとか、これまでにはない展開もあり得るのかも知れない。当たり前が当たり前でなくなる時代になった場合、もしも撤退したらどうなるのか、想定が必要なところまで時代は来ているのかも知れない。それほど少子化の波は一気に押し寄せてきているのを感じるこの頃だ。

代ゼミの問題集が出なかったのは、閉鎖の前触れだった? [進路指導]

代ゼミの新課程用の問題集が相変わらずほとんど出ていない。そうして、ついに代ゼミの大規模な閉鎖のニュースがリリースされた。

来るべきときが来たな、というのが私の印象である。同時に、これは既定路線だったのだろうなと。

代ゼミの場合には、模擬試験やセンターリサーチなどもなくなる方向性を出しているようだから、この影響が受験業界に与える影響は計り知れない。受けられる模擬試験の選択肢が減ることに繋がっていくだろう。また、各業者が行う模擬試験代が上がることになっていくだろうな・・・。

浪人生が減っているということだが、自宅浪人が増えていると言うこともあるのかもしれない。まあ、それは浪人生たちの自由なのだが、縛られずに勉強ができるのかどうなのかということでいえば、ちょっと難しいかな、とは思うが、自宅で勉強できるような環境がインターネットの普及などによって加速しているということも考えられる。

今年の浪人生は、何が何でも浪人したくないはずなので、来年度の浪人生は少なくなる見込みが立つというのも背景にはあるのだろうと思う。新課程に完全移行したら、今、浪人している人たちは、勉強しなければならないことが相当増えることになるからだ。脱ゆとりのカリキュラムの影響がここでも出たのだろう。

看護は文系に入れるべきか理系に入れるべきか? [進路指導]

大学進学希望で看護希望者が空前の人数になっている。クラスの生徒も看護希望者が非常に多い。この生徒を文系にくくるべきか、理系にくくるべきか?勤務校では少し話題になった。今のクラスには文系にも理系にもいるので、どちらでもいいのか・・・?

毎日のように大学の入試科目についてリサーチしているので、感じることは、配点からすると、一般的な多くの大学は国語、英語、数学、理科となるが、その中でも数学は数学ⅠAと理科基礎で受験できることが多い。このオーダーは、文系の配点が多く、そこからすると文系と考えても問題はない。

ただ、難関校になれば、当然のことながら、数学ⅡBが必要になるし、理科も基礎科目ではないところも出てくる。個別に調べなければならないことはあることはあるが、文系の配点が思いの外大きいところも多いところからすると、文系の力を固めることが必須で、決定的に差がつきやすい数学と理科でついて行くという展開が望ましいように思うが、どうなのだろうか。

ということになれば、国語と英語で圧倒的な点を取るいうのもひとつの戦略としてありだ。

数学と理科が得意ということは苦手な人間に圧倒的な差をつけられるものという位置づけにできるので、それはそれでいいと思う。

それはそうとして、ここまで看護系の人気があるのも恐ろしい。これまでは聞いたことはないが、看護師が余るという時代は来ないのだろうか。先日学校を訪問させた方の話によると、そうはいっても18歳人口が減っているのでしばらくはそういう時代は来ないという話のようではあったが・・・この辺だけの特殊事情ではないのかなあとも思う。

キャリア教育の勉強中 [進路指導]

教員をしていていいなあと思うことの1つに、本をいつでも借りられるということがある。当然のことではあるが、どこの学校にも図書館がある。よって、生徒に貸し出していなければ借りることができる。



学校の教育の多岐に渡る仕事。その中で課題になることは非常に多い。学校社会は世の中に比べると変化が少ないとは思うが、社会の動きが速くなれば、少し経ってから教育界の動きも連動して速くなっていく。

今の学校の中で動きが速いと思われるのは、「キャリア」に関わるところではないかと思う。このブログでも何度か書いているが、「子供たちが職業を知らない」ということである。よく、昔を語る方々の話を借りると、地域のコミュニティーが盛んに交流していた頃は、何となくどの仕事が何をやっているかがわかっていた。地域のつながりが希薄なってきた今の時代、さらには専門化が進む時代には、簡単には仕事について学ぶという機会がなくなってきたと思う。

同時に、同業者は同業者以外の人たちと接点がないことも多い。教員はその最たるものであり、「他の業種について知る」という機会を持てずにいる。ここが話を難しくしていることもあるので、積極的に外に出て話を聞く機会を持つようになってきたことは良いことではないかな、とは思うし、逆に他業種の方が学校に来るようになることは学校の事情を知ってもらうためにも良いことなのではないかな、とも思う。

・・・ということで、今年の夏休みの大きなテーマとして、キャリア教育を学ぶために現在取り組んでいるところである。学べば学ぶほど、キャリア教育は人生論そのものなのかなあと思う。示唆に富んだ言葉に触れることによって自分自身も学んでいければいいなあと感じた。

オープンキャンパスでは図書館を見に行け [進路指導]

今年は、精力的に大学を非公式に見に行っている。

いって感じたことの1つに、図書館に行けば、その学校の教育力がわかるものだなあということである。それもそうだ。大学の先生方が研究するために必要なものとか、学生が学ぶ本がこの中にはぎっしり詰まっているのだから、そこの大学のレベルを象徴するものであるのは間違いない。

大学の図書館の取り組みの中で、図書館で勉強ができるという取り組みが進んでいるという記事をたまたま見つけた。もしも、大学の雰囲気を知りたければ、大学生の試験のシーズンでもある場合もあると思うので、行ってみることを勧めたい。

サイト情報はこちら

ベネッセ教育総合研究所 [進路指導]

教育関係者にとって良い情報を得られるサイトを探しているが、送られるごとに目を通している「VIEW21」のバックナンバーが見られるサイトを見つけた。

ベネッセ教育総合研究所のサイトはこちら

じっくりと読めば教育界のトレンドにあった内容が書かれており、大変興味深い。

部活動引退の生徒が目覚めるとき [進路指導]

ほとんどの3年生にとって、部活の引退の時が過ぎた。勉強を一生懸命行う生徒も多くなってきた。

運動系の部活動の場合には、勉強をきちんとしてきたという意識が強いだろう。ここから勉強への反撃が始まってくるはずだ。一生懸命頑張った生徒ほど、その攻勢はすさまじいものがある。

多少寝なくてもOK、集中力も長続きする、簡単には体調を崩さない・・・本人たちが当たり前だと思っていることが部活動をしていない子にとってはできないことだったりする。

ここからの攻勢は驚異だぞ。一気に駆け抜けたときに、最後に調整してくる生徒たちの攻勢が始まっていく。

ただし、まだ大会が終わっていない人たち、インターハイ組、選手権組などは、どうしても浪人を視野に入れざるを得ないのかも知れない。部活動の実績で推薦される場合を除けば。部活動の実績で推薦される場合は、国公立大学は難しいけど・・・。一浪計画かも。

たまたま卒業した学校がラグビーが強かった学校だったので冬の選手権(花園)に毎年出ており、残念ながら、一部の生徒を除いて浪人していた。ここまで来ると本人の人生設計の中で部活動の位置づけがどうなのかということになってくる。

リクルートキャリアガイダンス [進路指導]

私の職場の机上にはさまざまな雑誌が置かれることになる。その中の1冊が、リクルートキャリアガイダンスである。

サイトにも、そのデータが乗っかっているので、高校の先生方でもらったことがない人で興味がある方はこちら

データの方が、保管が易しい人もいると思うので、この手のリンクをしばらく集めてみようかな、と思う。

キャリア教育で生の声を聞くことができる機会があるというのは社会的にも非常に意義深いことだと言うことでその機会を増やしたいようだが、結局読み物になってしまうことが多いのかもしれない。相手のいることなので、その方と学校の時間割の都合を合わせるのもなかなか簡単なことではない。そういう意味では、キャリア教育をするための教材を集めると言うことはひと仕事だ。あわせて、時代性もあるので、生徒のニーズに合いそうな情報の仕入れ先があることは意義深いことである。まさしく大手のリクルート社は、この手の情報の仕入れ先の代表格と言えるだろう。

大学に行こうにもお金がない [進路指導]

大学の学費は年々上がっていく。消費税率が上がり、生活に良くなる可能性もあるのだろうが、目の前のゆとりはなくなっていく。

大学に行こうとする生徒たちの選択肢を大きく阻むのが学費の問題である。大学も慈善活動ではないから、学費を集めることになるわけだが、その学費はご存じの通り、それほど安いものではない。

比較的安い国公立大学に行きたい人が多くなるわけである。そのためには努力が必要だ。退路が断たれている人も少なくない。退路が断たれている人は死ぬ気で勉強するしかない。浪人もできない、国公立大学に行くしかない人たちにとっては、ここが人生の勝負どころになるわけだ。

近くに、国公立大学がある場合には、それでもまだ良い。世の中には、周りに国公立大学がない場合も少なくない。その場合には、どうしても自宅外から通わなければならない。そうなるとまたお金がかかる。そういう地域に住んでいる人は、あらかじめ進学に向けてお金を用意しておかなければならない。そういう状況下であったとしても、進学するのが困難な場合もある。

このように、お金が進学の可能性を狭めることはたくさんある。そこをどうにかするためには、自分の身を自分で立てる覚悟がなければならない。受験生諸君、お金がないのであれば、人との比較の中で、家の経済的な現実を嘆くだけでなく、現実を受け入れて、勉強しなければならない。

世の中には制度もたくさんあるが、その制度を活用するためには、勉強ができる方が圧倒的に有利だ。

予備校の大学対策の一端を見た [進路指導]

多忙な日々を送っている中で、大学の入試研究会があったので、参加しに行った。

来年度は数学科にとっては新課程1年目ということになるので、情報が聞きたいところではある。

予備校の話を聞きにいく中で思ったのは、ずいぶんと人脈を駆使しているなあということ、だからと言って悪いことをしているわけでもないのだが、誰が問題を作っているかとか、そのところまで目星をつけているらしい。すごい世界だな、と感心した。でも、そういう世界が存在しているのは、私立高校に勤めている人間として、よくわかる話ではある。

問題の傾向が変わることは、作っていると思われる先生が辞めたからわかったとか、そこまでリサーチしないと、結果は出ないものなのだろう。すごい執念だ。そして、そういう情報に聞き耳を立てる教師集団?それはそれはすごい世界である。

このへんは、都心部とは異なり、大学受験用の予備校はマイナーな状態に置かれているはずなのに、これだけ調べているのであれば、高校受験用の塾は、中学校の先生の情報を塾生から仕入れ、丹念に調査し、この先生の問題ではこういう傾向があるなどの情報は持っているはずである。しょせんは狭い世界なので、傾向などは分析したら一発であろう。授業中のひとことが、たぶん、大きく取り上げられて、分析に上り、それが飯のタネになる。そういう世界の中の一部に、自分も存在しているのだと強く感じた。

拘束しないと伸びない? [進路指導]

高校入試で塾漬けだった人間が伸びない。大学入試のための予備校に行ったときには、それほどの即効性がないように思える。その理由は何なのか。少し考えてみた。

私は高校入試で塾に行ってはいない。しかし、言った先生の話や、生徒の話を聞いてみて、感じたことを表現してみることにしよう。

高校入試は出る傾向があるものは決まっているところがある。狙われるところも決まってくる。したがって、即効性があること、範囲が狭いことで、比較的伸びやすいと考えられる。しかし、大学入試は範囲が広いことと、それにより絞りにくいことがあげられる。高校入試のときほどの即効性があるものがない。これは、高校で何かをしようが、予備校で何かをしようが、多少の差はあるかもしれないが、高校入試の塾ほど感じられるものは少ない。

残念ながら、ここで問われるのは、勉強がやらされているのか、自分からやっているのかどうかということなのだろう。予備校に行っても、やることは予習を前提とした授業であり、予習はさせられてするというよりは、自分でしてくるものであるという要素が強い。したがって、自分で勉強をできる力があるかどうかということになる。それができないということであれば、それをするような環境を整えるしかない。そこで必要になるのが「強制力」である。

もしも、進学実績を上げるような学校にするとすれば、拘束することである。拘束をする側の体力も必要ではあるが、それをするようになるのとならないのとでは格段の違いがあるに違いない。もっとも、「させられて勉強する」というのは、気持ちが入らないだけに、あまり効果がないということになりかねない。このへんをいかにして、モチベーションを上げていくことができるのか、各学校の指導の限りない消耗戦が展開されているのが今の状況なのかな、と感じている。

Fランク大学の脅威、センター得点率20~30%で合格? [進路指導]

着々と侵食している二極化の下の下は、どうなっていくのか・・・。

先日、ある予備校のデータで近郊のFランク大学がセンター試験で合格できる得点率を調べたら、30%という数字がいくつか出てきていた。ひょっとしたら、これもある意味気を遣って、30%と書いた可能性もある。センター試験は数学を除けば、5つの選択肢の中から1つの正解を選ぶような科目であれば、でたらめに書いても得点率で20%程度とれるはずだから、すごいことだと思う。本人の力がほとんどなくても、まぐれで点数をとってしまえばすぐ30%になってしまうだろう。全科目ででたらめに書いたとしても、1科目くらいは30%を超える可能性は高い。そしてそういう科目があれば、1科目受験の学校だとすると合格できるわけだ。さすがに0点で合格させることはできないだろうから、マーク試験というのは都合が良いという言い方もできる。でたらめに書いて零点をとるのはそれはそれで難しいことだ。

さすがに、この時代、生徒たちも「大学には入れればありがたい」というセンスの生徒は少ない。よほど情報格差の中で生きている地方の子であればあり得るのだろうか・・・。そういう大学に入学したい生徒は少なくなってしまっている。

その割に大学が次々と生まれている。それもまたすごいことだ。ちょっと前に短大が大学に格上げしたのは終わった感じがある。今度は、専門学校を格上げして大学にするということも起こっている。近郊であれば、専門学校がここ数年で少なくとも5分の1は消滅した。消滅したのは、大学に格上げしたからばかりではない。解散した場合も含まれている。立場がない学校から順に消えていくのだ。

ベネッセハイスクールオンライン [進路指導]

私学にいるとどうしても情報が偏りがちになるので、きちんとした情報を入手するルートは確保しなければならない。

最近良くなったという話になっているのがベネッセハイスクールオンライン

情報も細かくなり、合否の情報なども、きちんとデータを見れる人にとっては有用なサイトになった。登録を是非とも推奨したいところだ。

追記した


長期休みの勉強は1日12時間 [進路指導]

先日も書いたように、三者懇談会を行っている。

相手がどうであろうと、こちらもひるまずに現実を語らなければならない。現実という話で書いており、失笑を買うのが「勉強は1日12時間」というところである。

そんなことできるのかという話と、現実との乖離があまりにも進んでいることから、失笑になってしまうようだ。大変残念なことだが、現実は0分という場合もあるに違いない。

勤務校は、ありがたいことにこの地域では珍しく、冷暖房完備の空間がある。とりあえず、長期休み中も可能な限り解放し、1日9時間勉強できるように日程を組み、任意で登校できるようにしてある。残りの3時間は自分でどうにかしろ、というわけである。

この1日12時間というのには一応根拠がある。勤務校と提携に近いことをやっている学校の先生が浪人生の1日の勉強時間を書いたプリントを私にくれたものに、それに近いことが書かれていたのである。浪人したことがない私には良い参考になったので、1つの指標として掲げたのであった。

指標を掲げると、大半はあまり耳を貸さないのかしれないが、意識の高い生徒は聞いてくれるものである。耳を貸さないからいわないのではなく、貸さなくても言うことは大事なことである。もし、1人でも耳を貸す言葉があるのだったら、それは言う価値がある。
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