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受験数学の理論はいまだ進化を遂げている参考書 [参考書・問題集情報]

受験数学の理論なる参考書シリーズがあります。

一時期、ずっとこの参考書を読んでいましたが、教科書とはまた違った新鮮さがあります。教科書というのは文部科学省のチェックを通らなければならないという制約が非常に大きな意味を持っているのですが、参考書という枠組みに入っているものについてはそれがないですからね。自由に高度な話をふんだんに盛り込めるということです。

単なる受験勉強だからこれを覚えるという枠組みではなく、腰を据えて数学の考え方に向き合う人にお勧めです。抽象的な考え方を身につけるためにも、この手の参考書を読むことは有意義だと思います。

ただ、残念なのは、結構な分量の記述の間違いがあることですね。インターネット上で訂正一覧が出てはいるのですが、インターネットを見られない人にとってはわからないですしね。そういう意味では、この参考書はいまだ進化を遂げているといっていいでしょう。

では、他の参考書には間違いはないのかといわれると、それもまた微妙です。厳密さを欠くもの・欠かざるを得ないもの(問題を解けるようになりさえすればある程度の厳密さには目をつぶる)などがあるのだと思います。

それをふまえてこの参考書を読むのは有意義だとは思いますが、高校1年生・2年生、あるいは予備校生が夏休み前までの間に読んでしまえるのであれば、流れとしては非常にいいですね。













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留数

 孤高とも言える,本格的な参考書ですが,現実問題としてこの参考書が読める意欲的で余裕のある受験生がどのくらいいるのかと考えると,これは果たして受験生向けなのだろうか,と思うことがあります。どちらかというと,指導者が携えているもの,という方が現実的なのかな。

 こういうことは普通の問題集でも思うことで,指導者がネタ本として持っておくにはいいけど,受験生が使うのはちょっと・・・,というのがいくらかあります。出版社の狙いがどこにあるか分かりませんが,まあ学校の先生もけっこう買うだろうかいいのだろう,というところはあるのでしょう。
by 留数 (2011-04-18 07:27) 

bashy0322

 もしも、指導者向けにかってもらうことをねらいとするならば、それはそれで1つの市場として成り立つのかもしれませんね。ただ、受験する人の数と、指導者の数を考えると、圧倒的に受験する人の数が多いのですけどね。

 世の中の役に立つという観点に立てば、学校の先生が買うというのはそれを通して多くの生徒に伝わるのであれば、非常に意義深いものがあるとは思います。
by bashy0322 (2011-04-20 05:36) 

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