空気の匂い

時間割で四苦八苦している。食事もまともにとれない日々が続いている。

そういう中ではあるが、ときどき外に出ると、この時期特有の匂いがあるように感じている。昔の同僚が話していたが、４月のこの時期の匂いは、別れや出会いとともにインプットされるもので、何かの最初の印象とともに心の中に刻まれているという。いい感性の持ち主だな、と思った。

なるほど、そういうこともあるかもしれない。

その中で桜の風景や匂いを感じる地域が多いので、日本の文化として根付いているのかも知れない。そんなことを意識すると、もう少し豊かな感性が生まれるのかもしれないな、と思う。

さて、感傷に浸っている場合ではない。時間割の作業が連日朝まで続いている。

この時期に携帯電話が壊れたが、どうしようもない。連絡も取れずに世界は回っている。携帯電話がない生活というのもいけるものなのか、どうなのか。ただ、家の電話すらないので、連絡先「なし」というのは良くはないだろう。壊れたのはどうしようもないのだが、だから買い換える時間もない。来週中にはどうにかしないといけない。