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教育前場におけるクラスTシャツに関する一考察 [超個人的感想]

高校にいると、山のように「クラスTシャツを作らないか」とパンフレットが送られてくる。

夏になると、繁華街で、高校卒業して間もないような学生や社会人が、高校時代のクラスTシャツらしきものを着ているのを見ることがある。いい思い出になるものなのだろうか。うちの学校に限った話ではない。

でも、この時代、進行していく「格差社会」の中で、クラスTシャツを買うことがままならないような家庭もあるように思う。クラスが決めたからと言って、そういうのを何でもかんでも買うというのは、経済的な負担以外のなにものでもないので自分は好きではない。そういうことのひとつに、部活のジャージというのもある。スポーツにはお金がかかるので、お金がない人はあまり高いお金がかかるような部活をするのは家計に負担がかかる。

・・・と思うのは、自分がそういう家庭の出身だからである。いい迷惑だった。そんな金はどこにもない。でも、クラスが買うということになれば、買わざるを得ないんだよな。

クラスTシャツは、たぶん、そのクラスにとっての帰属意識を高めるのに役に立つとは思う。でも、その手のことを誰にでも強制するというのは、お金持ちの論理でしかない。商業主義的な世の中、豊かになったと言っても、豊かでない家庭のことを忘れるのは良くないと思う。

また、隣のクラスでTシャツを買ったという話があれば、その隣のクラスもかわざるを得なくなる。お金持ちがあまりいないクラスにとってもはた迷惑な話である。そういう意味では携帯電話と同じか・・・。考えてみればいろいろあるのか。


たぶん、自分のような境遇だからこそできる感覚なのかもしれない。自分が知りうるところではなかなか理解してもらえないようだが、みんなはどう考えるのだろうか。
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コメント 2

shira

 1962年生まれの私は高校時代にクラスTとか部活Tとかいうものが存在しなかったです。初めてその種のものを作ったのは大学のサークルでしたが、その大学はビンボー学生の宝庫だったんで値段とか全員必須か任意かとかいう話がずいぶんあったと記憶しています。
 運動部のジャージ、高いですねえ。ちょっとネーム入れるとすぐ数万円です。実はスポーツ界は見栄とファッションが重要な世界で、安物のジャージなんか身につけているとそれだけど相手にバカにされちゃうんですね。
 私が現在担任しているクラスも最近クラスTを揃えましたが、時間的な問題があって、絵柄も何もない薄紫色の無地のTシャツでした。お値段は387円だとか。
by shira (2011-06-29 21:52) 

bashy0322

どこの学校でもクラスTシャツというのはあるのですね。誰が考えたのだかわかりませんが、最近では、京都などの修学旅行のスポットで「○○部~~」的なTシャツがずいぶんと売られています。思わず自分も買ってしまいましたが・・・。

最近高いなあと思うものは、クラブのジャージや道具、文化系であれば、楽器や機材など・・・挙げたらきりがありませんね。生徒の教科書や問題集の学も今となってはいったいいくらかかるんだろうか、という話です。

小中学校に導入される・されたという電子黒板や、導入しないと困るであろう地デジ対応のテレビ・録画機、BD、ハイビジョン対応の再生デッキなど、少子化したと言っても容赦なくお金がかかる世界ですね。パソコンはソフトのライセンスの問題が地元では大きな話題となっていて、非常に神経質になっています。

学校の現場は、この時期、非常に設備投資にお金がかかる時代になっていますね。

387円でクラスTシャツをそろえる・・・それでいいんですよね。

ちなみに、自分の担任をしているクラスでは、私がポロシャツを2枚購入することで着地しました。「クールビズ」ということで、それを代わる代わる着て行くことにしました。「毎日同じ服を着ている」とか言われるんだろうな・・・。
by bashy0322 (2011-07-01 22:33) 

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