高校生にとっての夏休みの注意事項

夏休み前の注意事項。小中高と１２年間もそのような決まり事を言われると、さすがに生徒達もうんざり。高校生ともなると、大人の一歩手前なので、飛び出したいという思いも重なる。

何故そのルールが存在しているのかと言うことまでさかのぼると、深い理由があるものである。その理由を教員たるもの、自分なりにきちんと持っておかないといけない。高校３年生となれば、進学した際には、「自分で考えろ」の世界になり、何が正しいかどうかは本人の感覚にゆだねられる。大学生の中でも、いろいろな問題を抱える学生は多いが、成人として認められているだけに、巻き込まれる話も多岐にわたる。交通事故の加害者になる、親が知らない間に消費者金融からお金を借りて収拾がつかなくなるなどの話は枚挙にいとまがない。正しい価値観がある程度、浸透していれば、自分の正しいことの軸として機能していくことはあるはずである。

ある意味、最大１２年も聞かされているはずである社会規範やルールは、高校生にとって「うざい」のひと言なのかもしれないが、それを逸脱して反社会的と見なされる場合もあるかもしれない。反社会的な人たちとの接点を持ってしまうことになっていくのかもしれない。みんなが気持ちよく生活するためのルールとして、きちんと身につけてほしいものである。

次世代を担う人たちには、自分の次の世代の指導のためにも、ちゃんと、この注意事項についてを考えさせる必要がある。高校生は「またか」と思うかもしれないが、この指導は有効であり、もっと大きなことをいうと、３０年後の社会の道徳的規範を育成するためにも有効であると願いたい。

コメント 2

　私も注意事項を指導する側なんですけど、ウザいなあと思っちゃうんですよね。わかってる生徒には明白だし、守れない生徒には文言なんか効き目ないしで。
　それでも、自分で自分を律するということの重要性は何とか伝えたいと思ってます。でないとどこぞの市長や都知事みたいなバカ野郎をつけ上がらせてしまいますから。
by shira (2012-08-02 20:41) 

注意事項が注意事項を言うのはある意味、説明責任なのかもしれませんが、その背後にある意味をきちんと説明しないといけないと常日頃思うのであります。しかし、生徒の方は、「またか」となるのでまいります。確かに、きちんと身についている人にとってはうざい以外のなんでもないかもしれませんね。
by bashy0322 (2012-08-04 08:11)