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旅の記憶(5) [超個人的感想]

朝からJRで移動。上野から宇都宮、宇都宮から黒磯、黒磯から郡山、郡山から福島・・・細かい乗り換えが続く。

貧乏旅行は乗り換えが多い。前にも書いたが、時刻表を読めない人が多いようなので、その人たちは、時刻表の読み方をしっかりと学んでおかないと緊急の対応が迫られた場合に対処できない。

同じように貧乏旅行をしている人たちは、その合間にも、しっかりと電車の写真などを撮影しながら旅を楽しんでいる。
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疲労から意識が薄れている私にとってはうっかりすると乗り換えをミスしそうになり、少し緊張感を持たねば、と思い始めていた。

そうこうするうちに、仙台駅に到着。首都圏から仙台までは比較的移動も早い。ここからが問題である。仙台駅も来ないうちにずいぶん風景が変わってしまった。しばらくぶりの貧乏旅行なので、変わっても仕方がないか。
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「せっかくの機会だから、被災地の様子を直に見た方が良い」というアドバイスを受け、時間も少しあるので、4日目は被災地を見学することにした。とは言え、別に当てがあるわけでもない。レンタカーを24時間の設定で借りて移動することにした。よく考えたら、レンタカーを借りるのも生まれて初めてである。

久しぶりの車での移動。さしあたり、石巻に行ってみるべきというアドバイスをいただいたのだが、日没が迫っているので、様子を見ることができる時間帯までに現地には行けそうにない。

ということで、さしあたり、明日のJRの規定の時間までに戻ることができるぎりぎりのところまで進んでみることにした。場所は宮古市。行きのルートはこんな感じであった。
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ここまでいって、朝、明るくなってからの光景を見て帰ってこよう、と思ったのだった。

途中、峠越えをした。吹雪になったりしたが、地元がもともとそういう気候によくなる場所なので、慌てずにすんだ。そもそも、峠の対向車が少ない。ただ、交通量が少ないことと、道幅が狭いことと、雪崩が起きたら確実に終わるだろうな、と思ったら、あまりこのような場所を通ることは得策ではないな、と感じた。

2日目に出会ったおじさんが、「本州は国道に街灯が整備されていない」という話をされていたのを思い出した。見事にここらへんは街灯が少ない。少ないどころか、10分の1もないと感じた。少し考えた方が良いのかもしれない。節電をするのであれば、そこらへんから始めないといけない。国道なので国の管轄であるが、どうにかならないものなのだろうか。

旅の魅力は、文化の違いから自分のいる場所の文化を見直すところにあると改めて感じた。街灯がないが、シルエットや、車のライトにうっすらと映り込む光景が大変な様子を感じさせる。あらためて、被災地という言葉の重みを痛感した。

宮古市に着いたのは、運転開始から7時間後の午後11時を過ぎていた。車のカーナビが道の駅を指し示している場所にはもはや道の駅はない。気温は下がってマイナス9度。この中で車中泊をすることになったのである。車中泊は慣れているとは言え、少し装備の中で暖かいものが少なすぎた。後悔しながら、翌日を迎えることになった。暖流のせいか、海岸沿いの道で、路面が凍結している場所はごくわずかだ。とにかく寒いので眠りが浅かったことは、想像通りであった。
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