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斬新な問題を出せる大学と出せない大学 [教科(数学)指導者として]

明日から国公立大学の前期試験が始まる。何らかの対策をしていた高校も多いはずである。中には予備校に通っている人もいるだろう。ある程度上位の学校になれば、少し斬新な問題が出題されるかもしれない。しかし、そうでなければ、言葉は悪いがありきたりの問題しか出題のしようがない。

なぜなら、入学試験というのは、しょせん、受験生を合格できる人とそうでない人とを分けるのが最大の目的だからである。その場合には、適度に差がつくように出題をしなければならない。

今の受験生は、「ゆとり世代」という言葉に代表される通り、それほどの応用力を持っているとは言えない。したがって、ある意味斬新な問題を出題したところで、受験生がみんなできないということになれば、出題者側からすると失敗と評価されてしまう。本来の目的は、力を持っている生徒かどうかを見極めるということだからである。

ある意味強いメッセージを出すことができる大学というのは、上位の大学で、そこは考える力を持っているかどうかを測る側面が強い。そういう大学の受験では通用するかもしれないが、そう出ない大学を受験する場合には、いかにしてたくさんのパターンを自分のものにしているか、の方が勉強の優先順位が高い、ということになるだろう。
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shira

 数学のことはよくわからないのですけど、こと英語に関しては、地方国公立大学の問題はけっこう難しいし、出題される英文にもヒネリがあってなかなか手強いです。私の地元国立大学はレベル的には中堅の下というところですが、英語だけでなく理科もなかなか手強いらしいです。
by shira (2013-02-25 21:18) 

bashy0322

数学はそうでもない気がします。基本的に素直ですよ。ひねったところで、きれいに分布しませんから。

今年の2次試験の方も公開されてきましたね。
by bashy0322 (2013-02-26 20:09) 

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