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ひとつの問題にこだわれ [教科(数学)指導者として]

ひとつの問題にこだわることが、問題解決能力を養うのに有効である。数学の問題では特にそうかもしれない。

同様の話に、同じ問題集を繰り返しやれというのがある。ひとつの問題の中で出てくるエッセンスは、形を変えても本質が変わらないケースで出てくる。そこをうまくつかまえて、自分のものにできる人間は強いのだ。


究極的なことを言えば、数学を学んでいることで、自分の考え方の形ができるかどうかが世の中では大切だといわれていることである場合が多いのだろうと思う。数学屋としては残念な話だが、数学自体を学ぶということよりも思考過程や考え抜く力を養う部分を重要視されることが多い。数学を道具として活用する人の方が、数学自体を究める学問に取り組む人よりも多い。自然科学の中での数学の位置づけは、ツールである場合が多い。

最近、参考書や問題集の背表紙の中で「本質」という言葉を使うものが増えた。本質を教えることはとても難しい。生徒も本質ではなく、テクニカルなところに終始してしまうこともある。確かにテクニカルな部分も大事なのだが、その背後にあるものまで理解している人は強い。ひとつの問題を通して、その深みに到達できるくらい、考え抜いてほしいものである。
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shira

 英語の場合も、文法とか単語帳は1冊をとことんやるのがいいと言われてます。
by shira (2013-06-03 21:15) 

bashy0322

どこにでもそう書いてありますよね。

ただ、勤務校の進学指導に定評のある先生は、同じような問題集を回して繰り返しさせるという手法を使っているようです。それはそれで興味深いです。
by bashy0322 (2013-06-04 07:30) 

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