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風のように終わっていく授業の憂鬱 [勤務校関連]

新しいカリキュラム。勤務校は中高一貫校ではないが、急いで授業が進んでいく。結果として、現在、数学Ⅱの三角関数が終わった。この調子だと、夏休み前には数学Ⅱが終わるはずだ。

突貫工事をとりあえずしておき、終わってから2周目、3周目と復習をしていくというスタイルをとっている。風のように終わるカリキュラムでは、少し易しめの教科書・問題集を用意して、どんどん先に進むというスタイルである。センター試験型で受験させる学校では、このスタイルをとっている学校が多いかもしれない。

気を抜く、あるいは、高体連特別時間割でいない、あるいはインフルエンザにかかるなどのことが起こってしまうと、次に登校したときにとてつもなく進んでいて、ついて行けなくなる。悲しいが、それが現実だ。

もちろん、死ぬ気でついてくる生徒にとっては、この速度についてくることができたら、入試時期には、最高に良い展開を迎えることができるだろう。センター試験対策もスムーズに繋がるし、難関校に現役で入ることができる可能性は圧倒的に高くなる。

ただ、のんびりと高校生活を送りたい生徒にとっては、落ちこぼれになる可能性も高くなるのかもしれない。

加えて、復習が効果的でないと、意味がないのだ。どちらにしてもメリット・デメリットがある。そのいずれをとるかというのは、学校ごとに考えなければならないわけだ。

学校ごとに戦略を練って取り組んでいる授業の進度の問題。どちらがいいか、ということよりかは、結局、生徒の頑張りと、先生方の指導力にかかっている気がする。
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shira

 私の勤務校だと、学年が上がるに従ってスピードも上がっていく感じです。英語だと、2年までは授業中の言語活動(音読・ペアワークなど)を重視して、3年になると受験に対応できるように活動よりも読解や演習が増えるという感じです。3年のテキストは内容も高度ですんで準備も手間がかかりますが、進度が速いので時間をかけて準備したものがあっという間に終わってしまうのがつらいところです。
by shira (2013-06-06 21:32) 

kinopy

地域TOP校の前期中間の範囲が
数2「対数関数」「剰余定理・高次方程式」「点と座標~直線」
数B「平面ベクトル~空間ベクトルの内積」
でした。
その全てを4STEPで提出の宿題が出るので,生徒は「こなすだけで身についてる気がしない!」と嘆いております(^_^;)

この進度,物理も同様ですからねぇ…

by kinopy (2013-06-08 01:57) 

bashy0322

>shiraさん
積み上げで、少しずつ増えていくというのはスタンダードな気がしますね。3年生となれば受験の意識が出てくることも含めて、1,2年生よりかはいいのかもしれません。

>kinopyさん
うちは、数学Bはまだの直列型です。こなすだけで身についている気がしないはうちも同じかもしれません・・・。高校の数学をトータルで考えると同じくらいの進度のように聞こえますね・・・。
by bashy0322 (2013-06-08 05:30) 

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