考え抜け！

どの業界にも言えることだろうが、人の何倍も考えなければ、人よりも成果が上がるような発想は生まれない。

適当に考えていたら、いいものができたということを聞いたとしても、それは考えて考え抜いた結果として生まれたものであって、そのことに集中した人でないと得られない境地である。

世の中は競争に満ちているが、その中でもみんなの上を行くような発想というのは、既成概念を知った上で、既成概念を超えた内容を見つけなければならない。たぶんそのヒントは世の中に満ちている。でも、そのヒントをつなぐ何かが必要なのだと思う。

そのヒントとは何なのか。そのヒントを探すために人は読書をしたり、さまざまな人にヒントをもらいに行き、あるいは集会に出て行ってヒントを得ようとする。しかし、それはあくまでもヒントに過ぎない。そのヒントをつなげたところで何を得られるのか。そこが新しい価値観の創造には必要なものなのだと思う。

偶然の産物のように見えたとしても、そこにはとてつもなく考えた足跡があるのだと思う。考えて、考え抜け。その先にこの競争社会を生き抜くためのヒントがあるに違いない。考える力を持っていること。社会ではそこが重要視される。たんに暗記する力を問うているのが入試だと思ったら、大間違いだぞ。受験生たちよ。

大学の先生方は、暗記する力がある人がほしいのではなく、考える力がある人がほしいのである。暗記することができる力を否定するわけではない。でも、それよりも考えられる人たちを世の中は評価するものだ。