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2014センター試験で思うところ数学ⅡB編 [教科(数学)指導者として]

数学ⅡBについてまとめてみたい。

今年も図形と方程式から出た。新課程では、図形と方程式が出るというメッセージの可能性がある。とは言え、そう大学入試センターが打ち出しているかはわからない。三角関数の問題は出し尽くした感もあるので、しばらくは図形と方程式なのかもしれない。次年度に向けてはどちらも準備しておくのが無難だ。さて、図形と方程式の問題も今年のは少し面倒くさかった。計算力を求められる感じからしてもほどほどで良い問題であった。

指数・対数は瞬殺であったが、あまりに瞬殺過ぎて不安になった。ここで時間を稼いでおく必要があるのは例年通り。

微分積分は、積分の問題が少なすぎてびっくりした。積分の公式は6分の1の公式以外にも覚えておくと良い。ある意味まともな問題であった。

数列の問題も漸化式の問題をきちんと解けるようにしておければあまり問題はない。漸化式のパターンはひと通りさらう必要はある。ここ数年の傾向を併せても、比較的スムーズで、これならば12分でいける。

ベクトルの問題は、成分が与えられているので、取っつきやすい。最後に体積に絡めるという流れもこれまでにあった流れに似ていると言えるだろう。

とは言え、これまでも取れなかったので、あまり点数は出ない。いつも思うが問題数が鬼である。しかし、この手の問題を練習している人たちが多いはずなので、そこからみると今年の平均点は55点よりも少し高い気がするが、どうだろうか。
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留数

 分量の多さは相変わらずですね。手が止まるポイントも(ちゃんと勉強していれば)ほとんどないのですが,時間はギリギリというところでしょうか。これでも数年前までよりはだいぶマシですが。

 これといった話題性もない出題ですが,対数の問題はどうなのでしょうかね。誘導は丁寧で易しいのですが,対数の衣をつけただけの整数の問題であって,個人的には感心しませんでした。昨年も方程式の話が主体でしたし,三角関数よりも指数・対数の方がネタ切れといった印象です。実際の出題の幅を考えてもそれは明らかなのですが。
by 留数 (2014-01-25 17:08) 

bashy0322

指数・対数の問題は他の分野との絡ませ方が難しそうですね。一応、中心となる分野があって、その問題を聞きつつ、他の分野と絡めると言うことをやりたいのでしょうが、指数・対数でそれをするとしたら、3次関数でloga_b=tとおいたところでの3次関数として解くなどの発想しかなかなか出てきません。もっとも、三角関数も似たようなところがありますが・・・。

さて、次のカリキュラムはどうなることやら・・・。
by bashy0322 (2014-01-25 22:15) 

ペトロナス

今年の数学のセンター試験を解いた方の講評を検索したところ、貴殿のブログに行き着いたのでコメントさせていただきます。

分量は多いですが、誘導が丁寧(個人的には丁寧すぎかなと思います)なので、コツコツ受験勉強を進めていた受験生にとっては高得点を取れたのかなと思います。

大問1の[2]の「対数の問題」は公立はこだて未来大学の過去問に類題があります。
by ペトロナス (2014-01-26 13:11) 

bashy0322

>ペトロナスさん
コメントありがとうございました。はじめまして。
過去問も丹念にご覧になっている方なのですね。素晴らしいです。昨年もそうでしたが、センターに絞ってするよりも、本当は広く勉強した方が良いですね。その方が高得点が取れる。数学屋ならばそれがわかるところなのですが、高得点を要領より取らせようとしてセンター対策ばかりしていると、逆に点数が伸びないことも多々あります。

誘導が丁寧というのは、数学ⅠAの「角度に注目して」も同様のことが言えるかもしれませんが、まあ、それくらいは今どきの受験生をみると良いかな、という気もします。個人的には、センターで雌雄を決するというよりかは、希望する大学の挑戦権の獲得の有無くらいになってほしいかなあという気もするので・・・。
by bashy0322 (2014-01-26 14:23) 

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