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新課程初年度・センター試験数学ⅠAで、整数か図形の性質、どっちを選ぶ? [教科(数学)指導者として]

いよいよ、大学入試センター試験の新課程試験が近付いてきた。模擬試験でも、問題が続々と出てきた。

新課程試験で大きなトピックになっているのが数学Ⅰのデータと、数学Aの整数のところである。模擬試験でどちらを選択させるべきかというのは少し迷ったが、生徒が何を選ぶのかに興味があったので、さしあたり自由に選択させた。すると、大した指導もしていなかったのであるが、図形を選ぶ生徒が何となく目につく。

図形の方が、中学校の延長という感覚なのか、少しとっつきやすいのだろう。

しかし、いざ、センター試験で何を選ぶのかといわれると、おそらく、数学ができる人ほど、整数を選ぶ気がするのだが、どうなのだろう。図形の見える・見えないというのは私ら数学屋からしても、けっこう見えにくいときがある。そのリスクを冒すのか、代数的な処理で追う整数を選ぶのがいいのかといわれると、どちらかというと、整数の方がいい気がしている。

大学入試センターでサンプルとして出されたものの難易度は非常に高かった。しかし、初年度はそこまで高くないに違いない。ただし、将来的には、現状の数学ⅡBクラスのような時間がない中で問題を解かせるという意味での難しさになる可能性はあるとみている。

新課程1年目のセンター試験の問題は多分すでにできているはずである。したがって、私がどうこう言ったところで問題が変わることを心配する必要はないので、好きに書いてみた。

※ あくまでも予想ですからね・・・出てみないとわかりません。
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留数

 少し前のように,三角比と図形の性質が別々の出題になりますね。
 選択履修が前提なので,やむを得ないですが,現行課程のように融合してある程度のところまで問う形の方が,結局はいいよなあなどと思います。

 出題のサンプルについては,これを受けて,予備校などの模試やら実戦問題集の類でどう対応するかが見ものです。あくまでサンプルに過ぎないのですが,これに引きずられるという面はあるでしょう。特に,ほとんど選択されない数学Bの確率分布は,まんべんなく問うていて,計算もちゃんとできる(開平やら正規分布表やらがいらない)。分野の性質上,通り一遍の出題になりそうなだけに,これを模倣するような感じになるのかな。問題集の類はセットをたくさん用意しないといけないのが辛いところですね。東進のとか一部の問題集では,需要の少ない分野はカットしているものもありますが,ある意味妥当ともいえます。

 センター試験がなくなるという話が出ていて,私は名前を変えて2種類にするだけだろうと見ていますが,2種類の目的や難易度差を明確にするという意味で,従来のセンター試験は難しい方向になるのでしょう。センター試験は資格試験のような意味合いで十分と思うのですが,そう考える人はあまり多くないみたいですね。
by 留数 (2014-02-28 07:47) 

bashy0322

選択で何を取らせるかとか、学校で指導する流れを作る者としては、非常に頭の痛い課題です。カリキュラムの最初の問題集は、ある意味、その予備校や出版社の実力の見せ所なのですかね。ここで的中する力があるのでしたら、大したものですね。

ここでは、いかにしていい情報が得られるかどうかというのが、大事なのかな。情報戦を制するというのも1つの力になるのかもしれませんね。
by bashy0322 (2014-02-28 21:17) 

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