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気が付けば年末 [超個人的感想]

気が付けば年末だった。もうすぐ2015年を迎えるという実感がわかない。2014年は、あっという間に1日1日が過ぎていった。それだけ、必死に生きた1年間だったということなのだろう。

日本経済は少し陰りが見えてきたように思えた。消費税8パーセントになったことが1つの引き金になって、それが露わになったように感じた。私が生まれたころは上昇気流に乗っている途中だったのでもともとが「豊か」ということでもなかったように思うが、生まれたころが豊かな人たちが豊かでなくなるとどのような反応を示すのか、そういう反応を示す世代がどのようにこの日本を背負っていくようになるのか、何となく、日本の行く末が心配だ。そのことによってさらに悪いことが起こらないのかという不安もある。

さて、センター試験まであと20日を切った。この時期に急激に成績が上がったことを覚えている。正月コミで1日16時間勉強すれば、さすがにそれ以上勉強する受験生はそうはいなかったのだろう・・・。私なりに、登校してきている生徒には勉強場所を教えたりしながら、自宅で勉強できない場合の勉強場所を教えてみたりしている。正月は、親戚が集まり、どうしても勉強しにくい環境になる場合が多いので、こちらから出かけて場所を確保するのが得策である。

職場では、冗談交じりに先生方が今受験すればどこまでいけそうかという話をすることがあったが、教えている科目はともかくとして、他の科目までそろえるというのはなかなか時間がかかる仕事だ。受験生は、勉強が仕事なのだから、そこに専念できる。うらやましい限りだ。この時期が、まさにこのタイミングが最高にコストパフォーマンス的によい、ということに今更ながら気が付く。仮面浪人や自宅浪人は難しさを抱えることになる場合が多い。ときどき問題を見て、一浪すればどこまで、二浪すればどこまで成績が伸びそうかという勝手にシミュレートをしているが、今更そんなことをしても、大学入試時代までこれまでの人生をリセットして、給料がもらえるようになってから退職するまでの時間が短いので、あまり効率的なこととは言えない。その延長で考えると、あまり遅くまで浪人する(個人的には十浪くらいまでは聞いたことがあるが)とか、怠学のために休学するとか、本人の特殊事情があれば、する意味はあるのだろうが。

・・・ということで勝負するのであれば現役時代が一番だ。

さて、12月30日まで、学校で勉強する日々を続けてきたが、年内はこれでおしまいとなった。

本州の学校では、正月に集まって勉強会をするとか、センター試験の模擬試験をするとか、いろいろなイベントをしているところもあるようだが、自分の能力ではここが限界。あとは生徒たちに頑張ってもらおう。年を越して、気分新たに勉強をした末に、大学入試センター試験が待っている。数学屋的には、新課程入試初年度なので、配点や出題分野など、注目されるものが多い。
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shira

 今年も受験生の年末年始がやってきましたね。受験生にはとことん頑張って欲しいです。
 私は旧世代の共通一次時代で、全国模試も今ほど普及しておらず、リサーチシステムもありませんでした。もっともアテになったのが「校内模試」と呼ばれる先生たち自製のテストの正答率と合否との相関です。
 自分で言うのもナンですが、私は高校3年時の成績はかなり良かったのですよ。担任の先生からはもっと上を目指せば良かったのにと(たぶんお世辞で)言ってもらえたのですけど、でも自分としては「高3の3月で全てが終わる」という気持ちでガマンして勉強していたので、最後はもういっぱいいっぱいでした。実際、2月の上旬くらいからコンディションは下降気味で、私大入試の3校目あたりからあまりいい答案が書けなくなって、最後の国立大2次は古典がすごく手こずったのを覚えています。
 スポーツの世界では最近コンディショニング(狙った試合に一番いいコンディションを作る)ということが言われるようになっていますが、受験にもコンディショニングというのはあると思います。ただ、どうすればいいのはか全然わかりません。
 今私にわかるのは、メチャクチャ頑張ってきたのになぜか秋から冬にかけてコンディションが下がっていくという生徒が必ず発生するということです。実に不思議なんですけど、どうしてもそういう生徒が出てきます。悲しいことに私の長男がそうでした。
 こういう生徒は間違いなく「力が発揮出来なかった」わけで、再挑戦すればほぼ間違いなくいい結果が出ます。とは言え、自信を失った生徒に「来年は大丈夫だ」と感じさせるのは難しいです。一番いいのは、国公立後期とか3月入試とかで1つ合格を取るか、取れないまでも最後までやり切ったという自信を持たせることなんですけど。
by shira (2014-12-30 23:44) 

留数

 秋頃になると,その時点で早くも諦めかけるのが出てくる子がぽつぽつといますね。もう間に合わないと思っているのでしょうが,そう考えてしまうと,伸びるものも伸びなくなりますから,もったいない話です。自分が現役の頃はこんな様子の友人はいなかっただけに,不思議な現象ですが,これも最近の1つの傾向なのでしょうかね。

 この1年も大変楽しくブログを拝見させていただきました。
 よいお年をお迎えください。
by 留数 (2014-12-30 23:56) 

bashy0322

>shiraさん
うまくいく人がいればいかない人もいる。まさしく人生の一部ですね。人間の思い通りにいくこともあればいかないものもある。その極みみたいなハードルですね。校内模試というのは、知り合いの予備校の先生からヒントを得てやってみたものなのですが、売り切れ続出のために手に入れるのが大変でした。来年度以降やる場合には、早めに購入しないとダメだな、と痛感しました。
今年は代ゼミのセンターリサーチがなくなりましたので、第3の予備校になりつつある東進のリサーチに参加しようと考えているところです。

>留数さん
諦めるという子は少なからずいるようですね。知り合いの予備校の先生も、諦めてなのか、予備校に来ない子がいるという話をしていましたので。学校の不登校が増えるのと同じ現象なのでしょうかね。
by bashy0322 (2014-12-31 08:27) 

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