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自分たちにできること [超個人的感想]

台風地震の影響で、勤務校はずいぶん長い秋休みとなってしまった。その時間を取り戻すために、この2週間は奔走した。

生徒会行事はいくつかがこの中で割愛せざるを得なかった。しかし、生徒が楽しみにしている行事は行った。行うだけで精一杯であったが、終わって何よりであった。

さて、同時並行で、どうしても生徒と被災地のボランティアをして学びたかったので、出かけようとした。当たり前だが、「被災地ファースト」であるから、こちらの都合ではなく、先方の都合である。その中で、生徒の事情もあるわけで、その調整に励み、どうにか訪問することができた。

ずっと使っていたであろう思い出の品々がたくさんゴミステーションに並べられていた。これらの家具はつい先日までは現役だったのだ。しかし、一瞬にしてゴミになってしまった。思い出は強制的に片付けられることになった。そのゴミを見ていたたまれない気持ちになった。トラックの荷台に載ったがれきの山を見て悲しくなった。思い出を乗せて、遠くに旅立っていくトラック。この風景を目に焼き付けなければと思い、ずっとその光景を見ていた。

家の中の片付けがうまくいかないので手伝ってほしいと声をかけられた。中に入って言葉を失う。いったい何がどうなったらこのような状態になってしまうのだ?しかし、現実は目の前にある。前を向いて進まなければならない。黙々と片付けを手伝う。命からがら家の外に出たお話、さまざまなお話を聞くことができた。外からきた人間にとってはその言葉に耳を傾けながら共感することくらいしかできないのかもしれないが。

ある方は、100年に一度の災害とおっしゃっていた。私たちはボランティアをするような状況にならないのが一番だ。でも、地震大国の日本にとっては、いつどこでそのようなことがあってもおかしくはない。そのときに誰かを助けることの意義を身をもって体験した。

生徒も引率したので、緊張感も大変でかなり消耗した。でも、ここから学ぶことも大きかった。何より、何が起こるかわからない中で、このような経験をさせてもらえた若者が何人かいたことがいつかどこかで活かされるかも知れない。被災地の方々も大変な中、私たちをボランティアとして受け入れてくれたことに感謝して、いつかこの若者たちがここで得た何かを社会に還元してもらいたい。特に、ボランティアの責任者の方のお話がぐっときたようだった。


何よりも、まずは、被災地の方々にとって今後良い形での復旧がなされることを願いたい。今後も復旧の動向に注視していきたい。
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