メンタルの安定感

勉強ができる生徒の傾向について。

勉強が一定の才能によってできる生徒の存在は否定できない。しかし、それ以外の要因として大切なことの１つとして、メンタルの安定がある。できる人間は、気持ちの振れ幅が小さい。情緒の安定が勉強に大きく影響をもたらすということを最近つくづく感じている。

情緒の安定感がないということには、何かの理由があるわけだが、一番なのは家庭環境の安定になるだろうか。いかに自分の家庭が気持ちのぶれ幅に影響がなかったのかということを痛感する。親には感謝しなければならないだろう。勉強に専念できる環境というのが簡単に得られるものではないということを知った気がした。

ということと同時に、安定的な家庭がたぶん減ってきているのだろうなということも感じている。環境の安定は、情緒の安定、成績にも確実につながってほしいと思いつつ、残念ながら、その安定が成績につながらない贅沢な悩みを持つ人たちもいる。外の誘惑が多くて勉強に集中できない人たちである。まあ、それはそれでそこに逃げる何らかの不安定な理由がある場合もあるのだが。

一方でハングリー精神で乗り切る負けず嫌いもいる。逆境に負けないタイプ。でも、このタイプは年々少数派になってきているかもしれない。

ベースになる安定感があることは幸せなことだ。あとはその環境をどのように活かすことができるかということになってくるのかもな、と最近感じている。