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太郎と花子の会話の件 [教科(数学)指導者として]

この話を授業の間に入れることが増えた。

衝撃を与えた今年の大学入試共通テスト。あまり見たくもないが、今後のことで対策が求められるのは、太郎と花子の件である。

そんなことをしなくても、それなりに入試は成立していたように思うが、太郎と花子の出演回数が増えるのであれば、仕方あるまい。受験生は「生きるため」に、太郎と花子の出演について意識しながら問題を解くことになるのか・・・。

本筋にあまり関係がないやり取りもあるが、それも含めて読まないといけなくなったので、試験時間が10分プラスした内容にそれが含まれていることになる。それも大変な負担だろう。

加えて、文章の流れをもって話のヒントが散りばめられているということの中で、ちょっとした無茶振りも感じられる。会話の意図をどう読み取るか、数学的なセンスをここで磨く必要がありそうだ。センスを磨くような会話を少々意識した内容が求められる。まあ、それはこれまでもそうなのかもしれないが。

そもそも、この新型コロナウイルス感染対策の関係で、グループワークなどの話はあまりしにくくなった。そんな中で、容赦なく出てくる太郎・花子の件について、グループワークで磨いていくというコンセプトではなかったんだなぁと思った。新型コロナウイルスの関係がある程度収束しなければ、出題しにくいだろうなと思っていたが、ここまで容赦なく出てきた。そういうところも含めて、今年の受験生は気の毒だったなあと思わざるを得ない。

まあ、グループワークをしたところで、この問題を解くような高尚なやり取りが成立する学校は日本の中でもごく一部のように思われるが・・・。
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留数

 思考力を問うという目的がありながら,実態は処理能力の高さが求められているだけであって,10分延ばした程度では何の意味もないでしょう。そもそも,そういう出題をしたければ倍くらいの時間を与えて記述させた方がよく,共通テストの範疇では無理です。テストの設計からそもそも間違っているわけです。
 現実事象の問題にしても,多くの場合はこじつけ感があって感心しません。勉強していることの有用性を認識してほしいのでしょうが,それを強調しても,興味のない子の意識が変わるのかと言えば,そうでもないのが現実ですから,かえって逆効果なのではないかと思います。
 こんなテストの相手をしないといけないことがそれこそ時間の無駄で役に立たないことなのですけど,この形式のテスト,なんとかならないものかな。
by 留数 (2022-02-28 07:28) 

bashy0322

何か変えないといけないというのが、上の考え方なのでしょうかね。
少子化で入試も考えないといけない段階に入ってきますので、各自で問題を作るようにみたいにならないとダメですかね。

そのためには、100年くらいかかってしまうかな・・・。

合理化ということで、いつかは一本化されてしまったりして・・・。

by bashy0322 (2022-03-16 12:41) 

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