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「確率分布と統計的な推測」を学ぼうか [教科(数学)指導者として]

数年前、同じようなことをサラッと行っていたなあ。

その時の問題集を引っ張ってきて、数学Bの「確率分布と統計的な推測」を学んでみようかと思った。

理由は、先般行われた大学入試共通テストの問題を見たこと。それから、生徒がこの第3問は実は易しいのではないかと聞いてきたこと。ネットで調べてそう思ったのだろうか。

そんな事があったので、再度勉強をしてみることにした。

以前勉強したときはそこまで本腰を入れて勉強をしたわけではないので、なんとなく話として覚えているくらいではあるが、受験という意味では、ある程度の積み上げが必要であることに気がつく。

数学Iのデータの分析、数学Aの場合の数と確率である。数学Aで確率を捨てるという話はあまり考えられないが、そういう生徒はアウトということになるだろう。いい復習になるのかもしれない。

加えて前に勉強をしたときに感じたことであるが、それを学ぶための方法が今、手元にはあまりない。多くの学校では数列とベクトルを学んで終わっているわけだし、この分野を学ぶためには、ある程度独自路線で、問題集などを解説してくれる人もいない状況を覚悟しなければならない。

でも、それを乗り越えても、この問題は易しいと思う。

数学2・Bの第3問に位置づけられたことで、受験生的には、マークシートへの転記ミスが起きないか心配になることが増えたわけだが、そこまでして第3問にこれを持ってきたことには何がしかの意図を感じずにはいられない。

ということは、第3問を易しくすることによって、世の中にこの分野を浸透させようとする作問者の意図でもあるのか?

そこまで勘ぐってしまう。長いものに巻かれるのは私の最も好きでない考え方なのだが、生徒をそこに巻き込むわけにもいかない。ということで、空き時間に勉強してみよう。
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tyuuri

 退職してからは、入試問題には全く興味が無くなりました。
 数学は好きなので、今はオイラーとアインシュタインの本を読んでいます。生徒がいないので、自己満足ですが。
 あと、毛沢東語録も面白いので、エスペラント訳とあわせて読んでいますよ。
by tyuuri (2022-03-05 08:35) 

bashy0322

>tyurriさん
コメントありがとうございます。仕事柄入試問題を見ていますが、退職されたら興味がなくなりますか。そうですよね。
勉強が自己満足のように感じられる。それでも、何かを得ようという姿勢が素晴らしいと思う面もありますが、その気持もよくわかります。ただ、そういうところに至るのは私にとってはまだ少し先のようです。
毎日思うことですが、退職まで働き続ける体力や気力があるかどうか。目下一番の私にとっての課題です。
by bashy0322 (2022-03-12 06:04) 

tyuuri

 bashyさん、こんばんは。
 生徒から入試問題について聞かれたら、答えることが出来ないと、数学教師の面目に関わりますからね。
 生徒を相手にしなくなると、入試問題より、例えばガウスの素数定理を吟味する方が面白いです。
 bashyさんは登山するなど体力があるから、退職後も全く大丈夫では無いですか。私は、11年前に癌に罹患してからめっきり体力も気力も衰えました。今64歳。小川洋子さんの小説『博士の愛した数式』の主人公と同い年になりました。家族が自分を老人とみてくれないのが何となく不満です。
 今、その小川さんの小説の英訳本"The Housekeeper and The professor"を読んでいますが、何と小説の中核となるオイラーの公式にイコールが抜けているではありませんか。これでは何のことか分かりません。英訳者は日本人ではありませんが、数学は少し苦手だったようです。
by tyuuri (2022-03-12 21:15) 

bashy0322

こんばんは。
文系の方は理系は苦手な場合が多いですからね。イコールを抜くというのは数学的にはあり得ないことですが、そこまでわからない方にしてみれば、十分にあり得ることなのかもしれません。残念ですが。

日本を動かしている人は、理系の人ではなくて文系の人、と職場の人が話しています。世の中、そんなものなのでしょうか・・・。
by bashy0322 (2022-03-16 12:43) 

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