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studyaidという数学のソフトがある [教科(数学)指導者として]

数研出版から発売されている、studyaidという数学のテスト・プリント作成ソフトがあります。

このソフトのお世話になっている数学の先生方は世の中に多いと思います。

私は、テキストはワード派で、ワードで昨年度までは問題を作成していましたが、今年度は思い切ってstudyaidでの問題作成に切り替えてみました。

数研出版の方に、事前に使い方をレクチャーしてもらいました。何が何でもこのソフトで作らなければならないとなれば、結構使い勝手を学ぶことができるものですね。そこまで追い詰められないと、なかなか使い方というのは身につきません。

この1年間は、腹をくくって数式作成ソフトで問題を作った結果、たくさんの問題をストックすることができました。

しかし、喪失感のようなものがあります。このように簡単に問題を作成することができるのは一体いいことなのだろうか。だんだんマニュアル化が進み、ただでさえ考えない時代にもっと考えない人間ができてしまうのではないか。

でも、時代はスピードを求めているので、それに抗っているわけにもいかない。

そうこうしていくうちに、地球が回っていきます。これでいいのか、よくないのか・・・悩む暇もないほどに、世の中の動きは早いし、限られた時間内に求められていることが多くなると、大事なものが失われてしまう気がしてなりません。


本当は、自分で問題を作成して、自分で考えを深めたい、自分で問いたいことを聞かなければと思うが・・・便利になるとことはこういうことなのだと思います。ある意味、世の中の技術革新のデメリットと通ずるものといえるかもしれません。


studyaidはよく考えられた素晴らしいソフトです。よくぞまあ、こんな素敵なソフトを考えたものです。でも、それに依存しすぎるのは、教員として大切なものを失う結果になりはしないか?と使いながら考え込んでしまうのは私だけではないはずです。
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留数

 このソフトは,色々な点で革新的ですね。

 例えば,従来であれば長期休みの課題というのは業者に頼んでオーダーする,というのがかなりのシェアだったと思いますが,それに金をつぎ込まずとも,安価に制作できるようになりました。

 なにしろしっかりとした問題のデータベースがあり,そこから適当に選べば,問題も解答解説も用意してくれるのですから。

 とはいえ,選題の作業である。教師の力量が問われる場面である。くっついている解答も,好ましいかどうかも分からない。やはり本質的な部分は人間の力が左右するように思います。

 周りで利用している人たちを見ると,自作の教材作りに力をいれ,簡単な小テストなどではもともとの問題からそのまま切り出すという使い分けがされているようで,それなりにうまく使い分けているようです。

 いずれにしても,コンピュータでの教材作成の敷居を下げたという点では功績が大きいと言えるでしょう。
by 留数 (2011-03-28 05:39) 

bashy0322

頼りすぎはよくないね・・・でも、便利だと使ってしまうんだな・・・という先生が多い気がします。

力がある先生ほど、この手のソフトに依存しない気がします。

ということでいえば、自分はまだまだのまだです・・・反省。

数学は科目の特性上なのか、比較的パソコンを使い慣れている方が多いとは思いますが、それでも、使いこなせない方もいるので、そういう意味ではパソコンに入りやすくはなったかもしれませんね。


新課程版のstudyaidはまだのようですが、デジタル教科書的なものが小中学校で出てくる関係から、高校でもそのようなデジタル仕掛けの教材を作る流れが加速しているようです。
by bashy0322 (2011-04-06 00:58) 

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