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試験範囲が狭い場合の試験をどう作成するか(非進学校編) [教科(数学)指導者として]

試験期間が終了した。試験の最中には、仕事を持ち込むことは許されないので、監督に専念するのだが、生徒が熱心に取り組んでいるときには、どうしても人間ウオッチングをしてしまう。あくまでも「脳内」の話ではあるが。

その人間ウオッチングで常に考える中の1つを披露したい。

試験が易しいと生徒たちはやるだけやって寝てしまう。これは、一生懸命頑張った生徒にしても、試験監督にしても不幸だ。場合によっては、試験が妥当だったのかという物議にもなる。試験監督をしたら起こさないといけないこともあるだろうし。

また、出題する側はおそらく、試験の監督の先生に「何こんな生徒の力をまともに判断できそうにない変な問題出しているんだ」と陰で批判されることにもなりかねない。10分でできて寝てしまうような問題を出すのは、他に仕事ができない監督側からすれば、試験問題をつぶさに見ることができる時間ともなる。問題の良し・悪しが批判になって当然である。これは、その先生の評価に関わることである。試験作成をなめている教員はいないとは思うが、そういうところでの評価というのは、その人の教科指導力を生徒や試験監督に強いメッセージを発しているに他ならない。


・・・ということで、こういう試験を回避するための方法を考えてみた。


結論から言えば、配点の低い難易度が低い問題を大量に出すということである。同じ種類の問題と言っても、試験中に解かなければ、点数は上がらない。生徒はその場ではやるしかない。よって生徒は寝ることができない。同種の問題が大量にあれば、たまたまケアレスミスをしたとしても、他の問題では点数を取る可能性があるので、やり方を間違えて記憶していなければ、こちらの意図する平均点に落ち着く可能性が高まる。問題がたくさんあることでどこかでケアレスミスをするだろうから、満点を取られる可能性もずいぶん低くなる。


と言うことで、基本問題に関しては、易しい問題をたんまり出すことを勧めたい。


考えてみてほしい。2次方程式の解の公式の問題を5パターンで6点配点の問題を1題ずつ出題するところを5パターンで3題ずつ2点配点とし15題出せば、暇になることはない。試験の教室には恐ろしい量のカリカリカリカリという音が響き、異様に活気のある教室になるはず・・・である。


生徒ができなければもちろん暇なのはこれまでと変わりはない・・・。そこも含めて的確に判断できるに違いない。
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