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農家・酪農家の底力? [超個人的感想]

 勤務校の生徒は、農業・酪農家出身の生徒が多い。第1次産業の方が結構いる。

 そこから来る生徒の1つの傾向として、目立たないが、こつこつと物事を仕上げる力を持っている場合が多いと言うことである。

 何事にも粘り強く取り組むことができるのは、この産業の家の文化といっても良いのかもしれない。

 自然と向き合って、天気と戦いながら、生き物と向き合い、1つのものを作り上げるというのは、根気が必要な作業である。一発を狙ってあれこれ工夫するのも大変だが、そういう家の出身であるということは、粘り強い気質を生み出すものなのかな、と感じる。

 やがて、日本は人口が本格的に減少する時期に入ってくる。第1次産業にもさらに厳しい波がやってくると思うが、こうやってこつこつとやっている人たちがいるからこそ、自分の生活は成り立っている。食料自給率40%を行き来している日本の中で、脚光を浴びる日は近いと思う。生きていくためには食料が必要なのだから。日本がこれから傾いても、食料は食べなければ生きていくことができない。生活は贅沢品から削られていくわけだから、生きるのに欠かせない食料に携わることはとても尊いのだ。

 進路指導上もよく言うのは、衣食住に関わる仕事は(もちろん内容によるが)、一番不況の影響を受けにくいということだ。貧しくなったときにまず削るのは、衣食住以外の部分から検討するのは当たり前のことだ。

 ちょっとおおらかすぎて、執着心がない生徒もいないわけではないが、こつこつ取り組むことの意味を知っている農家・酪農家出身の生徒諸君にエールを送りたい。


 何事もこつこつ取り組むことが一番の美徳だと信じている自分にとって、こういう人たちの頑張りは大変励みになる。そういう意味では、都市部はもちろんなのかもしれないが、地方が頑張れば、日本の将来はまだまだ伸びる可能性はあるのだと思う。ちなみに、我が家の家系は農家。

とある取材で感じ取った内容である・・・。
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きりたん

結局のところ仕事というものの大半は、こつこつ毎日同じことを繰り返すのですよね。
そういう資質を育んでいくのが私の仕事かと思っています。
by きりたん (2011-09-11 13:59) 

shira

 初任校では保護者の中に農業や工場経営者や現場作業に携わる方が多くて、郵便局員の息子たる私はそういう方の仕事の話を聞くのがすごく楽しかったです。担任クラスの女生徒が学級日誌に「今週は懇談会で半日授業、うれしいけどやだなあ、だって田んぼに連れて行かれるから」と書いて来た時は、なんていい家族だろうとひどく感激しました。その彼女は養子をもらって家を継いでます。
by shira (2011-09-11 21:15) 

bashy0322

>きりたんさん
 その通りですね。それを知らない人間が多すぎますね・・・。
 そういう経験をさせられれば、地道に物事をできるようになることができる忍耐力がつくのも確か。

>shiraさん
 農業・酪農業の方の家庭は温かなところが非常に多いですね。家族の絆が非常に強い。農繁期は家の都合で帰ってくるように言われる生徒も中にはいますね。もうすぐそういう時期になってきました。そういう人たちに支えられて皆さん生きているのですが、TPPの件など、置かれている状況は厳しくなりつつありますね。離農される方が急増するくらい厳しい状況が続いていて、ご苦労なさっているようです。
by bashy0322 (2011-09-12 07:31) 

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