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生徒は部活動に人生をかけられるか? [超個人的感想]

(この前の話の続き)

学校がそのような状況になっていくとしたら、部活どころではないのは確かだろう。

部活動の生徒にも、「俺はやりたいけれどもやりようがない」と言って、自分たちでできることは自分たちでちゃんとすること、当然、勉強もちゃんとすることも話をしている。

そうでないと自分の身は自分で守ることができない。楽しいことばかりで自分の道が開けるのは幸せだが、世の中はそれほど甘くはない。

部活動部活動で楽しくやっている人たちにとって耳が痛い話かもしれないが、体育系の大学は年々人気ががなくなってきている。それを直接活かすための就職先が非常に少ない。体育の教員になるためにはすでに各種目、都道府県代表レベルでは難しいのではないか。それで、どうするのになるかといえば、それ以外の道に進むことになる。それに対応できるようになるためにはどうすればいいかをあらかじめよく考えておく必要がある。

でも、そこまで考えられる生徒も残念ながら少ない。下手をすれば、指導者もそこまで生徒の人生の責任を持つ考えでいる人は少ない、と思う。「勝てばそれでいい」ということで、生徒の将来を考えずに引っ張ってくることしかできない顧問も世の中には存在しうる。そして、困るのはその中で頑張っている生徒自身ということだってあり得る。


そのことも踏まえて、部活動をどうするかは自分自身で道は選ばないと。部活動で真剣にそれで自分の道を開きたい人は本気で取り組まないと。種目にもよるが、99%はそれで飯を食うことは無理だ。多分その種目で名をあげている顧問にとってはそれが自分の存在価値そのものなのだから、そのことを認めたくないだろうが、残念ながら、多くのケースではそれは真実だと思う。その顧問と同じように教員になることが、かつての採用事情と異なる昨今となっては、学校の指導者になることも極めて難しい。今の高校生が大学卒になった時には、下手をすると競争倍率は100倍になっているかもしれない。


私自身が部活動をこよなく愛する人間なので、意味がないとは思っていない。ここから学ぶべき事柄はあるし、得られるものもある。体力があって大人になってハードな生活を送ることが出来るのは、部活動のおかげかもしれない。一生懸命やってほしいとは思いながらも、果たすべきことをした上での部活動でないと、将来が開けないということも知っている。それをきちんとわきまえてほしいと思い、この文章を書くことにした。

残るのは多分、競技の技術向上ではなく、部活動を通して人として何を学んだのか、なのだと最近つくづく思う。
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shira

 わりとよくあるまずいパターンは「部活が忙しくて勉強できない」という言い訳に部活が使われる事です。私は「だったら部活に命を欠けている◯◯高校(県内のスポーツ名門私立高校)に勝ってインターハイに行け」と言います。そこまでやるなら止めないけど、大抵は言い訳ですから。
by shira (2012-01-12 20:09) 

bashy0322

>shiraさん
部活を辞めてしまえ!と言いたくなりますね。というか、私はそういってしまうタイプです。
by bashy0322 (2012-01-14 07:41) 

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