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受験科目の割り切りの必要性 [教科(数学)指導者として]

記述式対策とセンター対策のバランス。全国の受験生の多くが悩むに違いない。

恐らくは、指導者は記述から入るというのが基本的なスタンスであろう。書くと言うことは難易度が高い。話が見えていなければきちんとした答えを書くことができない。難易度の高いところから学ぶ姿勢や習慣をつけ、力をつけていくというのが受験指導の王道であろう。

ただ、これだけ大学入試センター試験の話題が受験業界に与えるインパクトが大きいと、それはそれで無視することはできない。マーク式はある程度でたらめでも答えることが可能である。その分、あまり勉強をきっちりしない習慣がついてしまうことになりかねない。学ぶジャンルによっては、記述の力を問うだけの余力も採点する側にないこともある。理系学科の国語と社会はそういうケースが圧倒的だろう。、仕方がないので、マーク式のみの点数で判断する、ということもあるわけで、そのときの対策はまた別に行う必要が出てくる。その対策は受験する側にとっても、ある意味の割り切りも必要となる。その場合のみ、割り切りという言葉が当てはまるのかも知れない。ただ、この割り切りというのが一部の緻密な性格の人たちにとっては苦手だ、ということにもなっているのかも知れない。人間に与えられた時間が無限ではないので、それは仕方がないことである。深追いすることで、本来ことさらていねいに学ばなければならない科目をないがしろにしてしまい、総合的に伸びないこともあり得るのである。

ていねいに学ぶ科目に時間を割くことの逆の見方として、割り切りが存在するのである。もっとも割り切りすぎると致命的になる。このバランスをどう個々が判断するか、それも重要な能力の1つである。
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留数

 センターのみとかですと,確かに別の対策の仕方となるのでしょうが,いつぞや仰っていたように,センターの数学は2次試験で問われてもおかしくない問題をマーク式にして出したりと,センターのための(狭い)勉強では厳しい問題を出していることも事実ですね。実際,センター対策だけきっちりやったつもりでも満点続出になっていない,そこまでいかずとも高得点がなかなか取れないのがその証拠でしょう。

 マークならではの抜け道は数学でも多少ありますが,そういう話は直前にすべきなのでしょうね。いまの話に限ったことではないですが,話すべきタイミングは何にでもありますから。ついつい先走って言いたくなるけど,そこをぐっとこらえるのも指導者の技量でしょう。
by 留数 (2014-02-02 08:40) 

bashy0322

>留数さん
センター試験の問題は、よくぞまあ考えたものだと感心するような問題もありますね。センター試験の出題の方法からして限界はあるのでしょうが、それでもその限られた範囲の中で2次試験のような問題があることは事実。進学校になりきれない学校が、難しい問題でやられることを踏まえても、それなりの問題であることは確かですね。

ノウハウは、確かに直前の方が良いのは賛同します。私もそうならないように気を付けます。
by bashy0322 (2014-02-03 07:30) 

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