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夏休みの学校開放に関するエトセトラ [超個人的感想]

約25年前、私は高校生でした。学校が開放されているというわけでもありませんでしたが、学校に勝手に登校して、勝手に勉強して、勝手に下校して、勝手に青春(?)していた。とがめる者は誰もいない。だからといって、学校に先生方の気配もない。当時は、そんなことを考えことすらなかった。規定以下の確認もしていないし、来てダメだといわれたこともなかった。だからといって、非常識な時間帯までいたこともなかったが。

時代が変わって、今度は教員として夏休みを過ごすようになった。大人になるといろいろことが見えてきて、自分の視野の狭さを感じるに至った。先生方には勤務時間なるものが存在すること、管理責任という概念が登場したこと、時代が変わったこともあって、学校の立ち位置も難しくなってきたことも相まって、生徒たちが学校で勉強するという行為自体が当たり前だと思っていたが、そうでないことに気がつくに至った。

よって、学校で勉強をさせた方がよいという考え方の中には、奉仕の精神が必要になった。

昨年度は、夏休み中徹底的に登校して、1日12時間の勉強につきあうことにした。つきあうといっても、1日12時間数学を教えるというわけではなく、管理責任という意味でのつきあいが中心となった。結果、彼らが頑張ったこともあって、それなりの結果になったと言われるに至った。

となれば、今年はどうなるのかという話になってくる。昨年度の話を聞いたところで、今年は、もっと大勢の生徒たちが学校に来て勉強をしたいということになった。まあ、自然な流れとしてそうなってくるだろうとは思っていたが。結果、現在、昨年度以上の人数が学校に来て勉強をしている。設定は、私がいる間は朝の8時から夜の8時までである。こうしてまた夏休み中に果てしない戦いを迎えている。

部活動の先生方は、それくらい当たり前だというスタンスをとっているので、何も言わない。部活動で結果を出している先生方のスタンスは意見を挟む余地がない。
そうでない先生方の中では、この取り組みに関してのコメントは一切ない。関われば、朝の8時から夜の8時までの休みがなくなってしまうのだから無理もない。

では、私はなぜこの活動を続けるのか?それは、これまでに私が出会ってきた先生方に対する感謝の気持ちと、目の前にいる生徒たちの進路を切り拓きたいという思いに尽きる。

結局のところ、部活動も勉強も、教員の関わり具合で生徒の伸びが変わる。どちらも必死にやってきた人間が感じるところはまさしくそこである。どこまで関わるかというのは、その学校がもつ文化に関わってくることなのだろうが。私もそこまで無理をしないように心がけているので、負担感はそれほどでもない。受験生には多少の無理をしてもらわないといけないが、自分の進路は自分で切り拓く、という意味において、本人に1番頑張ってもらう、そのためのサポートをするに徹する。それが1番望ましい姿なのだろうな、と感じるところである。
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