突き詰める

部活動と勉強について書いたことがあった。

部活動と勉強の両立は高校生にとって永遠のテーマなのかもしれない。

部活動で全国大会に行くような指導をする先生が、「勉強ができるヤツはスポーツをやっても違う。根性がある」という主旨の発言をしたのを聞いたことがあった。どうやら、諦めずに最後まで取り組むということのようだ。

勉強ができる人間は、才能があるからやっている人ばかりではない。「努力して粘り強く最後まで取り組む」という要素の方が大きい気がしている。最後までやりきるということとスポーツとは大きな共通点と言うことになるんだな、と思った。

最近は体調が悪かったので、テレビ番組を見ながら休んでいると言うことが多かった。その中で、仕事について学ぼうとしていくつかテレビを見たのだが、テレビ番組で取り上げられるような人は、やはり突き詰め方が違っている。なぜ、こんなに睡眠時間を削って仕事ができるのか、なぜ、ここまで集中して物事を考え抜くことができるのか。一朝一夕では得られない答えを求めて、試行錯誤している様子が描かれている。

度合いは違っても、何かをしようと思ったら、それぞれが考え抜こうとすることが多いのは確かだ。そのことと、勉強とは共通項が多いんだろうなあと感じることがある。この勉強というのは学歴と言うこととイコールにならないことも多いが、一流の人は、その現場で考え抜くということを行っている中で、境地があるんだと思う。

その境地と今やっている勉強との間に明確な因果関係が見えれば、みんな勉強をよくするんだろうが、なかなかそれが見えない。だから、目の前の利益にすがりつこうとする人間にはなかなか勉強の価値が見えないと思う。それでも勉強しようと思うこと自体に、やはり、何らかの根性、何らかの強い意志がないと行うことができないのかもしれない。そういう意味では、勉強ができる人間は根性があるというのはある程度言えることなのかもしれないな、と思うところではある。

ただし、うらやましいことに、根性がなくても、勉強ができる人間はいるけれども・・・でも、それは１００％その人の力を活かしていることにはなりにくいのだろう。もったいないが、それも１つの生き方としてはありなのか。