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大学入試センター試験指導最終日 [教科(数学)指導者として]

大学入試センター試験の数学の日の前々日。最後の指導の日を迎えた。

九州の学校では0時限目の指導が普通であるという言葉を聞いて、当時は何人かの進学を目指す生徒がいるので、その指導を始めるところから朝講習という考えに至った。その後、2年続いた。特に他の科目の指導をするわけでなかったから、毎日朝は数学の講習をしていたわけだ。その日々も、今日で終了を迎えた。

1年あたりの登校日は年間200日くらいだから、解いた時間と問題数は膨大な量になった。こちらもさすがにそこまでの予習はできないので、あり合わせの指導になった感は否めなかったが、暑い日も、寒い日も毎日来た生徒とはその時間を共有してきた。

こういうコツコツと何かに取り組む時間がいい結果につなげればいいと思うが、結果はうまくいくこともあればそうでないこともある。

ただ、毎日コツコツと取り組むことに意義があるんだなと思う。できたら、そうやって取り組んだことが大きな何かに繋がるという経験をしてもらえると、これからの人生の自信になっていくだろう。その積み上げがこれからの人生のひとつに繋がっていけばいい。そんな人生の大きな転機になる人もいるだろう。

また、どこの一流進学校だろうが、どこの底辺校だろうが、大学入試センター試験は平等に受験することができる。一流進学校だから有利になるとか、出身に関係があるとかそういったこともない。細かいことを言えば、塾に行くことができる財力があるとか、文化的にいいものに触れられる環境があるとか、そんなことはあるかもしれないが、少なくとも、本番の試験は、紙と鉛筆があって、後は自分の脳みそで答えを出す。そういう意味においては、この試験は平等かつシンプルで単純だ。

だから、受験という世界が私は好きなのかもしれない。家の経済力で上から並べられたら下から数えた方が早い人間にとっては、センター試験は千載一遇のチャンスなのだ。

そこには人生の一発逆転がある。最後のセンター試験、大げさなことを言えば、自分の人生をかけてセンター試験に立ち向かう人もいるだろう。個人的にはそういう人を応援したい。

でも、次の入試制度はそのようになるのだろうか。報道その他で感じることは少し心配になることがある。是非とも、日本各地にいる「ダイヤの原石」を発掘するためにも、開催する側は、そういったことを大切にしてほしい。


このセンター試験で、自分がこれまで教えてきた生徒達はもちろん、人生の一発逆転をかけて正面から向かっていく日本各地の生徒達に、エールを送りたい。
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