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問題の解答についての考察 [超個人的感想]

俺の使っていた4ステップの解答には巻末に「略解」と称して数字しか書いていなかったぞ・・・。

最近丁寧な解答がどの教科書傍用の問題集にもつくようになった。学校によっては生徒に持たせないということもあると思う。では、生徒はそれをどのように使っているのだろうか?

勉強ができない生徒は、問題と答えをそばにおいて、問題を解こうとする様子もなく解答を見ている。全暗記で試験に臨もうとする気なのだろうか。この生徒が年々増加しているようにも思う。

解答の解き方は確かにエレガントであるし、無駄がない。(あるものもあるが)
ただ、問題を解く際には、よほどの一対一対応の問題でもない限り、自分なりの試行錯誤があったりとか、うまくいく・いかないなどのことがあってしかるべきと思う。この直線的な無駄のない解答を美徳とすると、泥臭くても解答に向かうという経験がなくなってしまう。この泥臭さが今の生徒には決定的に欠けているように思うのである。

その点、答えが数字しか書かれていない(場合によっては略のみ)古の4ステップは、答えを見ようと思っても見ようがない?という意味で考えざるを得ない。こうして考えると、それもいい時代だったのかなあと思うところでもある。

丁寧な解答は、見本という意味ではあってうれしいものであるのは確かなのだが、使い方をうまくしないと、頭が鍛えられるどころか、「無駄な時間を過ごすだけ」ということになるかもしれないことを忘れてはならない。
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留数

 東京書籍のニューアクションが詳しい別冊解答をつけたことで,どこの出版社もそれに続いて,似たり寄ったりになりましたね。
 東書がやらなくても,結局はどこかがやったのでしょうけど,これによって多くの生徒にとっては基本問題ですら解答を読み解く作業から始めるような勉強の仕方になってしまったように思います。まあ,そういう勉強法でもある程度のところまでは対応できるというのが現実なのでしょうが,難関校ではそれでは無理ですからね。もっといえば,社会に出ればそのようなマニュアル的対応ですまないことはいくらでもあるわけですから,効率よさそうで,実はそうではないように思います。
 最近の子は叱られ慣れていないといいますけど,問題集などの至れり尽くせりも,その助長をしているといったところでしょうか。
by 留数 (2021-09-25 16:57) 

bashy0322

>留数さん
コメントありがとうございます。
人生の中で初めての東京書籍の問題集を生徒にやらせているということで発見できたことですね。これまでの大半は数研出版でしたので。
解答を見ないで問題を解くと、少し解答と離れた答えになって、生徒が戸惑うようなケースもあります。それがまた面白いので、あえてそうしているところもあります。解答が必ずしもベストではないということもそうですし、実際問題そういう解答を考えられるのかということもそうです。そういった事柄も含めて説明できればいいのですが、普段の授業時間数もコロナで減っていますし、解答に頼らざるを得ないところもありますね。
そんな時に丁寧な解答というのはある意味ありがたいところでもありますが、思考停止になるのは勘弁してほしいですね。やはり人間、考えることによって頭は鍛えられるということですね。
by bashy0322 (2021-09-25 19:17) 

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