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グループワークの気になる点 [超個人的感想]

コロナがひと段落したところで、グループワーク!したらどうなるのだろうか?

ということで、勤務校はグループワーク禁止令が出ているわけでもないが、久しぶりにやってみることにした。さまざまな出身校から来た生徒たちの話によると、グループワークしかしてこなかった生徒もいるようである。コロナだったのに、すごいなと思った。

今回グループワークをする気持ちがわいたのは、コロナ禍でコミュニケーション力が落ちているなと思ったのが最大の理由である。次に、昨年3年生の担任で、新しい受験の形態の流れがコミュニケーション重視のようなことをなんとなく感じたというのが理由である。

ただ、多くの先生方が思っていることだろうと推察するが、これで力か付くのか?ということである。コミュニケーション力ではなく、従来の受験で突破する力のことである。どうなんだろう・・・。おそらく賛否が分かれるところだということの中で、都心部の学校ほど、グループワークをしていないような印象を受けた。

グループワークをすることによって力がつかないということになった場合、責任を取るのが怖いということなのかなと感じた。今年教えているのは進路で結果を出すというのが大きな命題のクラスなので、そこの怖さは感じる。これまでの教え方で無難に行きたくなるところでもある。教育の現場は、「例年通りで回すのが美徳」とされているところがあるのも、きっとこういったことなのだろうと思う。だから変わりにくい。

例えば、グループワークに「勉強ができる生徒」と「勉強が苦手な生徒」が混在することは普通にあることである。この生徒の幅があまりにもかけ離れた場合には何が起こるのか。勉強ができる生徒はひたすら教え続けるだろう。勉強が苦手な生徒はひたすら教えられ続けるだろう。当然の成り行きである。その際、勉強をひたすら教え続ける生徒がどう成長するのか?ということである。
多分勉強が苦手な生徒が教えられ続けるのは特に問題ない。

しかし、教え続ける生徒は本当に成長できているのか?

それは「本人のみぞ知る」という感じかもしれないが、ここで成長できていないと思っている生徒がいたとすると、この話は単純ではないように思う。
自分が高校生だったら、この状況で自分も成長できていると思うかな・・・自分に合った問題を時間で解きたいと思わないだろうか。本人たちの感覚の問題なので人それぞれと思うが、自分なら、解きたい問題集の問題を進めたい、と思うかもしれない。

そこがちょっとひっかかるし、そう思う先生方は少なくないと思う。

生徒によっては、グループワークの枠から外れて、自分で問題を解こうとする生徒はいる。そういう生徒は何となく、比較的優秀な生徒に多い気がするのもこういうことなのかな、と思ってみたりもする。

学校は不思議なところで、努力することを惜しまない生徒のほうが先生方から目をかけてもらえず、逆の生徒が目をかけてもらえることが多いように思う。

努力する生徒はそれなりの時間をかけてもらえることになっていないと思うのは、なんか違う気がする。だから進学校は落ちこぼれてしまった生徒はほったらかし、そういう理屈なのだろう。好き嫌いはあると思うが、一理あるなと思う。

勉強が苦手な生徒がいるのは仕方がないと思うが、「少しは迷惑がかからないように勉強して来いよ」と思う。そういう生徒ほど、実は勉強してこないように思うのだが、それは違うように思う。自分自身の指導の仕方が上手でないのでそういう気持ちになるのかもしれないが。
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