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至れり尽くせり [超個人的感想]

落ちたことがないとそういう思考になってしまうものなのかもしれない。

今どきの生徒の話をすると、表題のように思っているのかな?と思うことはよくある。とにかく、どうにかなると思っているのかな?と思うことのなんと多いことか。

ある意味、落ちるという経験は非常に貴重なことだと思う。
周りは「落ちないように」といろいろな策を講じる。その事自体は悪くはないのだと思うが、気がつくと、誰が受験をするのかな?と思うことがある。

本人はのんびり、周りはやきもきして、この塾がいいよ、とか、この予備校が良いよ、ということになる。

このことは少子化の影響が大きいのだと思う。1人の子供に対してとりまき?の数がとても多い。本人が思っていないところで、勝手にことが進んでしまうこともよくある。

結局、本人が考える前に、誰かが考えなければならないことを考えてしまう。
それじゃあ、生きるための思考力がつくはずもないわ。

そういう人たちのことを少し気の毒に感じたりもする。
大人になって急に大海に投げ出されたらどうするんだろう?

そんな事を言っても仕方がないか。ということで、いる人間はとりあえず現状を打破するだけなのだが、自分で生きるための力が失われていくような展開になるのかあまりいいことではないわな、と思ってしまう。

そう思っている一方で、限りない消耗戦は続く。
加熱する教育サービス、評判にさらされる教育界。更にクオリティーが求められる仕事。それ自体はまあ仕方がないのかな、と思うところだが、今どきの生徒は少し可愛そうだなと思う。

こんなに周りから大事にされて、それが当たり前のように受け入れていて、社会でやっていけるのかな。

余計なお世話だったらいいんだけど。
少なくとも、私が知る社会はそれほど甘くはないと思うんだけど。

そんな社会を変えられるわけでもないから、自分でできる範囲のことをやっている自分も、やはり、それに至れり尽くせりの側にいることになるわけだな。

生徒が悪いわけでもないし、こちらも悪いわけでもないのだろうけれども、何がどうなってこうなっているのか、根本を突き詰めたら、少子化のせい、ということになってしまうのだろうか。うーん。
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