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動画配信その後 [勤務校関連]

動画配信について私が調べたことは、勤務校の同僚に伝えたところ、何人の人たちかはやる方向で話を進め始めた。そんな感じでやるようになった人から口コミで話が回って世の中がまわっていくのが実際的なのかもしれない。特に画面の中に映り込みたくないという先生にとってはそれが大変良いようだ。自分が映り込んだ動画がどこかに流出すると大変面倒くさい。ある意味オンデマンド授業がこの騒動が終わってからも学校社会に残っていく文化になるかもと思う。

ただ一方で、それに向いている科目とそうでない科目があるだろうなという話になった。

数学はどちらかというとパワーポイントの画面で作るのには少々難しいという話でまとまった。そもそも数式をパワーポイントで入れ込むのは難易度が高い。画像をキャプチャーして書いてある内容を言葉でフォローするというのも味気ないというか、いい動画とは差別化しにくい。

でも、残念だが、そんなことまでして作った動画は、どれだけみんなが見るものなのだろうか・・・。動画を見るという行為をするためには、見る側もそれなりのセッティングをして、見るようにしないといけないことが多い。動画配信がクローズな環境にするとすれば、パスワードみたいなものを発行するとか、そういう手順が必要だ。それを乗り越えるという壁を、しかも、普段学校に来ていない生徒に超えさせるとなると見る側が「わからない」という話をし始めると電話で丁寧に説明しないといけない。そこを乗り越えるという話はいうほど簡単ではない。

それを乗り越えたとしての動画配信である。もちろん配信する側は見てほしいと思うからそういうことをするのだが。

でも、こういう話をすること自体、新しい時代の到来を感じさせる話だと思う。こんな話は10年以上先の話だと思っていたが、一気にそういう話が教育現場に到来するとは驚きだ。

考えてみたら良い。必修の家庭科や保健や情報の授業は、1単位あたり35時間、2単位必修だということを考えれば、70時間分の動画を作ってしまえば、あとは『見ておけ』といえば良いのだとしたら、70回分動画を作ったら、後は内容が大きく変わらなければそれの繰り返しで済むという可能性がある、という話なのだから。そのことに気がついたら、「教師いらない」論が巷では話題になってしまうかもしれない、ということなのだから。
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