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残りを数える

定年まであとどれだけという節目を迎える日であった。

歳をとった先生が生徒とやり合うだけの体力がないという話をするが、私もそろそろそのゾーンに入ってきたのかもしれない。生徒とやり合うことが多いのだが、とにかく疲労感が並大抵ではない。
疲れて動けないというのはこのことかもしれない。週末に体を動かしてどうにか気力を補填するも、週末にはすでにボロボロである。


月曜日はどうにか放課後も動く気力がある。

火曜日あたりから怪しくなる。

水曜日はため息が非常に多くなる。

木曜日の合い言葉はあと1日!

金曜日はこれで終わりだ~という思いだけで気力を振り絞る。

終わった瞬間、脱力。何もする気になれない。そんな日々が続く。


人間は辛くなると終わりは残りを数えるのかもしれない。ゴールはまだまだ先だが、計算上、ひとつの節目の日となった。宇宙戦艦ヤマトの地球滅亡までの日数から見るとまだまだ数は多いが、それなりに時間が経過した。

残りを数えられるだけまだいいのかもしれない。今回のコロナの件では、いつ終わるかが明示されているわけではない。辛いことは「ゴールまで頑張ろう」という思いになれるが、明示されなければそういったものがない。早く収束してほしいと心から願うが、先が見えない中で奮闘している方は心労が並大抵ではないと思う。こういった状況から抜けられる日々が来ることを心から願う。
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授業における熱中症対策問題

夏休みまであと1週間を切った。

この時期は夏休みに入っていることしかこれまではなかったので、想定しないできごとがある。これまで以上に熱中症対策をしなければならないとか、生徒はハンディー扇風機をまわしても良いとか、そんな話も出てきた。

そもそも、授業中に水分補給しても良いのかどうかと言うことは、これまでも話題としては聞いていた。話者である教員に対しマナーとしてだめだという意見と、授業の受け手としての熱中症対策として水分補給としていいという意見があった。

徐々に授業の受け手のことを考えることが多くなってきているように思う。

個人的には授業の受け手の事情を考えても良いと思うが、「こうあるべき」という意見も根強くあるように思う。ただ、どちらかというと、そういう考え方はベテランの先生方の方がどうしても多くなる。ただ、今の若い先生が歳をとっていけば、その考え方は淘汰されていくような感覚を持つ。

「お客様は神様」という思いで考えれば、生徒のことを尊重する世の中はどんどん進んでいるのだと思う。確かに、忍耐するというのは今の時代にはマッチしていない。

こうしたルールは徐々に衰退していくことになっていくのだろう。しかし学校にはそういったルールはまだまだたくさんある。今回の新型コロナの件で見直されるといいこともあるのかもしれない。
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共通テーマ:学校

レポートのコピペ

今年はコロナのレポートがやたら多いと生徒が話していた。

どうも考えることはどの教員も同じなのかもしれない。ということで、レポートを見た感想をもう少し。普段とはずいぶん大人びた言葉遣いをする生徒が結構多く、感心するも、待てよ?

ひょっとして・・・と思い、レポートに書かれている数行をインターネットにかけて検索することにした。すると、見事にその言葉が書かれている内容がヒットした。まとめるでもなく、そのままのものもある。とすれば、このライターの文章を評価している??

レポートをまとめるのには、いろいろな手法があると思う。内容を引用すること自体は引用の出所を明示することが基本となるが、それほど問題にはならないと思う。主体が自分の文章であることも条件となる。

とはいえ、大学生でもこういった手合いのことはありそうだ。コピペを見破るソフトというのがあってもおかしくない。

思うのは、「そんなことをしていったい何になるのか?」ということ。自分の考えを深めるためにレポートを書け、というのを適当に流すのはいささかもったいないと思う。せっかく書くんだったら真剣に書けばいいのにと思う。

与えられた課題を楽してこなすだけの学生には、成長は期待できない。当たり前の話だな。

ちなみに、自分は、学生時代には課題を写させるということを基本断っていた。気の毒な友人には何回か見せてさしあげたことはあったかもしれない。
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何もすることがないと人は何をするか

ひたすら休校中何をしたのかと言うことが書かれたレポートを見ていた。

本当に何もしなかったという生徒もいた。そうはいっても何かはしたのだとは思うけど。レポートを書くのが面倒くさかったのかもしれない。

最初の1ヶ月は何もしなかったが、それではまずいと考えて何かをするようになったという生徒が多かった。この考え方が多かったように思う。

「人は強制されることがなくなると何をするものなのか」大変興味深かった。

何をしたのかは、人それぞれであったが、それぞれの価値観がわかるような取り組みをしていたのはよくわかった。総じて言うと、「自主性が身についた」と言うことなのだろうか。

私は、結局のところ1日も休んでいないので、今回の休校の間はその境地に達することはできなかったが、人生でそんな時間があったらどのように使おうか。最初は嬉しいがだんだん苦痛になってくるのかもしれない。
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求人票

山のように送られてくる求人票を毎日さばいている。

求人票を見ながら、どのような企業か想像する。大人になれば見えることはたくさんあるが高校生にそれが見えるのかと言われると難しいのかもしれない。大人が解説してあげないといけないのかもしれない。ただ、たくさんのものを見ないと比較で研究するのが難しいので、一つ一つの求人票を点検していく。

今ではインターネットで求人票を閲覧できるので、そちらから見ることができるのは便利だ。

個人個人によっていろいろな生き方の模索があるだろうから、その生き方に沿うようなものとなると、本人が決めないと難しい。そういったものを求人票を見て考えながら、保護者と話ししながら相談していくという作業を行うことになる。

生き方、お金は安くても体への負担が少ない仕事なのか、お金がバリバリ稼げる仕事なのか、長く続けられそうな仕事なのか、一人暮らししたいのか、など、様々な要因があるものだ。それを高校生までの経験値で決めるとなれば、簡単なこととは言えないが、それでも決めなければ社会から置いてけぼりになってしまうという恐怖感になっていくのかもしれない。

今年はコロナの関係で高校生の就職のルールが部分的に変更になっているが、卒業までに次の行き先を変えなければならないことには変わりはない。
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コンビニのビニール袋 [超個人的感想]

生徒が登校するときに買ってくるときにつくコンビニのビニール袋をもらって掃除の足しにしていた。

だが、7月1日からスタートしたお金を取られる件により、ひょっとしたらこの袋が少なくなるかもしれないことに気が付いた。掃除の際には細かいゴミが出る。中でもチョークが小さくなった破片は捨てるのにコンビニのビニール袋が便利なので、わざわざ教室のごみ箱からビニール袋を探し出して使っていた。

これが減るのは結構いたい。

世の中、お金になるようなものは大事にしなければならないなと思う。かといってわざわざホームセンターに行って買うのもなんだし。

生徒が相変わらずビニール袋をお金を払ってでも使うようであれば、この心配はなくなるのかもしれない。案外ビニール袋を買ってくるのだろうか。しばらく様子を見よう。
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