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公立と私立 [勤務校関連]

私は公立高校を卒業して、私立高校に勤めている。立場が違っているので、本当はどちらの学校も勤めた方が比較しやすいが、勤めたことのある方の話も含めて、少し思うところを書いてみたい。

公立高校の先生方は、公共性が強いので(企業ではないので)、社会貢献という意味合いがどちらかというと強い。世の中をよくしたいというか、生徒のためという意味合いが強い先生が中にはいる。たぶん、そういう先生方の背中を見たので、私は教師をやっているのだと思う。

ただ、一方で、大人になって思うのは、やはり「お役所仕事」であるという意識は強い。勤務時間内に帰ることができるのは、たぶん私立高校では奇跡に近い。私立高校の働く環境は人数的にもかなり厳しい。公立は少子化の関係で教員が余ってきている。自分の存在が脅かされるということがないのは決定的に違う。私は勤めてから数年間は、勤務時間のが存在すること自体を知らなかった。それは私が無知であったということの裏返しなのだろうが。


私立高校は、公立高校に比べると自由度が高い。したがって、やりたいことができるというメリットは公立よりも上位に来る。やりたいことができるということは、自分の合っている学校に勤めれば、充実感もあり、やりがいもある。逆をいうと、その学校の色と合わない人もいる。合わない人にとっては精神的な苦痛以外のなにものでもない。私立高校を受験したい人(教員、生徒ともに)にとってはその学校の色をきちんと見抜く必要がある。

ただ一方で、公立高校は、制約の中で何を成し遂げるかというのが私立に対して強いが、一度決まったことは周知も含めて反応が早い。恐らく、決まったことを蒸し返して考えるという必要性は私立に対して少ない。私立は浸透するまでに時間がかかるし、自由度が高いだけに、それを踏まえてどうするかということも考える余地がある場合もあるだけに、何事も行動までに少し時間がかかるところがある。

生徒の意識もかなり違う。私立高校の場合には、生徒、保護者の意識が「お客様は神様」という傾向は否めない。公立高校から来た先生が一番生徒の気質として嫌がるのはこの根強い意識である。公立の方が、生徒イコールした、教師イコール上というヒエラルキーが比較的機能していると思う。結果として、塾のような授業や手取り足取りとなり、親切設計の学校が多い気がする。親切設計が果たして本人のためになるのかどうかはわからないが、世の中のイメージ、経済的なものも含めて、そういうことをして当たり前という意識はあるのだろう。この意識を打破できる学校はよほど認知されている校風があることで、社会の評価を受けているところだと言っていいだろう。


とは言っても、私から見えている世界なぞほんの一部なので、わかったうちには入らないのだろうが、さしあたり、見えることを書いてみた。ご参考までに。
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研修旅行が終わる [勤務校関連]

研修旅行が終わった。命が削れるほど大変だった。内容そのものについては、あまり問題はなかったように思えるが、こちらの日常の指導を反省しなければならないことを感じた。

初めての海外ということは、私にとって想像以上に大きな障壁となった。想定の範囲外のことが多く、先が見えないことが私を無駄に消耗させた。

ただ、学んだことは大きかった。現地高校生との交流は非常に刺激的であった。こちらの高校でいうところの文字通りの進学校で、すれたところが全くない。中途半端な能力しかない生徒とは、少し性格的にすれたところというか、斜に構えている生徒がいるが、そのようなそぶりは全くない。

次に、日本に対して進出したいという思いを持っている生徒がいるということ。現地は、30年前の日本を見ているようだった。どこかで日本に対しての畏敬の念を持っているようだったが、今後は、長いスパンで見ると猛烈なエネルギーで追撃してくることだろう。それは日本がそうだったのと同じだ。

孤児院も訪問してきた。孤児院は、日本の援助がけっこう入っているようで、日本人は大いに歓迎された。私が何かをしているわけでもないのだろうが、少し嬉しくなった。ただ、いる子たちの様子はさまざまで、戦争の影響は色濃く残っていることもあることもわかった。

それにしても、幸せって何なのでしょうねえ・・・。ベトナムに住んでいる人たちは彼らなりに幸せそうでした。


写真が整理できたらまた書きます。しばらくは残務整理のために書くことは難しそうです。
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初海外まであと少し [勤務校関連]

この1週間は、テストがあり、研修旅行関連のドタバタがあり、落ち着かない1週間で気がついたらどうにか終わっていた・・・。

残ったのは、いよいよ近づいてきた研修旅行。海外に行くためには何をすれば良いんだ?ということを真剣に考える時間があと2日間残っている。

考えてみれば、海外に行ってしまえば、日本国内のことは考えずにすむ。組合でもめようが、学校でもめようが、それは私にとってはどうしようもないことである。

そういう意味では行ってしまえば、あとは現場をどうにかすればいいということになる。そっちの方が、普段の私の仕事よりも業務量が少ないことに気がついた。

詰めが甘くならないように気を付けるための準備を周到にすることに専念したい。
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4STEPと同じ問題をテストに出すこと [勤務校関連]

私は基本的に4STEPと同じ問題をテストに出している。その理由はいくつかある。

① 生徒のやる気の問題
 同じ問題であればやるが起きるという現実があるようなので、同じ問題を基本としている。ただし、変えることもまれにある。

② 授業が速いための負担軽減策
 中高一貫校であればともかく、高校でどうにかするということでやっていることなので、授業の速度が他校より速い。それで生徒が苦しそうにしているので、負担軽減策の1つとなっている。

③ 問題集に対しての執着心をつけるため
 問題集を繰り返し行うということが基本的に力がつくためには大事である。そこで、1つの問題集を極めさせるという方法をとっている。そういうことなので、私自身も1つの問題に対して幅広い解答を準備する必要がある。したがって、私も問題はA問題は解いていないが、ひと通りといておいてある。

その効果の検証をしてみると、たとえば、ベネッセの模擬試験のGTZ(学習到達ゾーン)において、S1をとることは十分に可能である。現実に取っている生徒が複数名いる。ただし、その生徒は単なる暗記に終わることなく、きちんと解答を納得した上で学ぶことをしている生徒である。自らの思考で解答を書くことができる生徒は強い。

よく業界でいうところの「1つの問題集を極める」ということを実践している例になるのかもしれない。問題集の質が悪いとどうしようもないが、全国的にある程度使われている問題集であるということから、4STEPにすべてをかける形で授業を行っているし、幅広い解答を見せることで立体的な授業を心がけてもいる。それなりに結果が出るという実感がある生徒がいると、それが周りにも伝わり、より頑張るようになるという傾向にもつながっていくので、いい流れができているように思う。

夏休みに死ぬほど勉強して助かった・・・とつくづく思う。研修旅行前、貯金が効いている。
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推薦書書きの季節 [勤務校関連]

推薦書を丸めて捨てるような推薦なしの実力本位の学校は別としても、どこの学校でもそれなりに推薦書書きをしていることだろう。

それほど推薦が学校の文化に根強く入り込む時代になった。大学は定員の半分まで推薦で生徒をとれることになっている。推薦が盛んな学校ほど、難易度が下がっているというのがこの業界での暗黙の了解と言えるかも知れない。

教員の中でも一般受験組と推薦組がいる。一般組の方が圧倒的に勉強ができる。推薦組は、どこか一般受験に対しての執着心がない気がする。かといって、推薦の指導をきちんとできるわけでもない気もする。

推薦という制度は、学校にとっては、生徒を集めるという意味においては悪くはない。

ただ、個々にとっては、あまり良いことだとは思えない。ここでガッツを持てるような生徒に育てておかないと、社会人になってから、社会でポストを得られるのだろうか、心配になってしまう。人が足りなくなる時代なので、それでも場所は得られるのかも知れないが。
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海外研修旅行まであと半月 [勤務校関連]

気がついたら、海外研修旅行まであと半月となった。

場所は、アジアのどこかということでベトナム。私が決めたわけではないが。

海外渡航歴のない私ではあるが、あまり特に困っているようでもない。修学旅行引率が9回目だからだろうか。さまざまな修羅場をくぐっていたことを踏まえると、どうこうというわけではないが、油断大敵なので気を付けようと思う。

残りの2週間の間に、荷物整理、高校交流などあるので、そのための準備を進めなければならない。まだまだすることは山積みである。ベトナムに日本の高校生が訪問ということは、ある意味、日本代表の高校生が行くのと向こうからすると同じである。

ちなみに、恐らくであるが、私が住む某都道府県で訪問する学校はうちと近隣の学校の2校のみである。当然、住んでいる地区がベトナムの方々にとってどこの場所なのかなどはわからないに違いない。先日、うちの学校でタイの方が視察に来たが、その方々がタイのどこから来たのかを私たちがまったく知らないのと同じである。

私たちが訪問するのはベトナムでも屈指の進学校という話だ。うちの生徒がどう振る舞うか。心配事はそのへんかな。

そうそう、ベトナムの高校にお土産として何を買っていけばよいのか・・・準備に余念がない。やること満載。
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教育実習生 [勤務校関連]

教育実習生がやってくる季節。今年は私のクラスに来ることになった。私もお世話になったわけだから、とりあえず引き受けることにしている。

教えるということよりかは、自分で課題を見つけられるかどうかということになるだろうか。学校社会を人の前に立つ者という立場で迎えるのは毎日感じることだが、なかなか難しことである。

教育実習は、教員になるための登竜門だ。この学生たちの中に、ときどき、学校社会を変えようと思うチャレンジャーがいた。どうやら、この締めつけの社会を変えたいらしい。別に好きで締めつけているわけでもないのだが、なぜあえてそこに入ってくるのか、いまいち理解ができない。

今年の教育実習生はそういうことでもなさそうだが、良い学びの時を迎えてほしいと願う。
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新たな行事の創出 [勤務校関連]

「新しい行事をするように」と言われている。それは、無から有を生み出すようなものである。普段からアンテナを張っていないとできるものではない。

行事をするためにはいくつかのファクターから成り立っている。

①日程があるか
②相手がいる場合であれば相手に対しての仁義はきちんと成立しているか(相手がある場合がほとんど)
③生徒は安全か(熊が出ないかとか、ハチに刺されないかとか、車にひかれないかとか)
④外であれば雨の場合の行事がきちんと保証されているか
⑤金銭的な計算がきちんと確保されているか

大ざっぱに書けばこんな感じだろう。この手の行事の立案だけでも、単位数を減らすに値するような作業が必要になるが、その保証もないまま「やれ!」とだけ言われるのもなかなか辛いものがある。それほど私立の労働環境は微妙だ。お陰さまで、ちょっとやそっとでは動じない心臓が備わっている気もするが。

さて、私は今年度、多くの行事を創出している。これまでの道はほとんど道として機能していないと言っていい。私の場合には、文句を言うと激しいので、生徒にとっても面倒臭い人間という認知がなされているが、上司にとっても同じなので、上司も聞かざるを得ないということもあるのだろう。まあ、そんな人間に任せる方が悪い。それは私の考えることではない。

ある程度行動力が無いと、この作業は全く進まない。また、面倒くさがり屋に頼んでも、全く進まない。進まなくても給料は同じだとしたら・・・それは何もしないわな。
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学校祭のネタ探しに [勤務校関連]

学校祭でどのような企画をするのか迷って検索しまくることもけっこうある。どこの学校さんも同じだろう。実行委員会がネットをいろいろ検索するという場合もけっこうあるのではないだろうか。

ということで、今年の学校祭での取り組みについて少し。

今年度は、ネットアートなるものをしてみた。

ネットに対してホッチキスでひとつひとつを留める。それが遠くから見るとアートになるというもの。


細かく見てみると、4分の1のところまで色を変えるほどの念の入れよう。ただし、あまり細かすぎると何のことやらわからないので、ほどほどの緻密さとはっきりしているデザインの方が良いようだ。ネットは業者に発注するとやってくれる。ネットのひと枠あたり何ミリ角などの設定も重要だ。


私が調べる限りでは、サッカーゴールほどもあるようなアートになると壮観なものになるらしい。デザインが大事だが、作ってみると、けっこうサクサク進むので、大人数での単純作業に向いている。
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中間層が伸びない理由と野心 [勤務校関連]

2学期が始まったのでクラスの生徒全員と面談をした。

中間層が伸びない。二極化ということが分かる気もする。中間層に該当する生徒は、実力はあるが勉強をしない生徒という気がする。

上位層は、何らかの野心のようなものがあったり、明確なモチベーションがあるのだが、中間層は「何を勉強したらよいのかわからない」「勉強は何のためにするのか」「大学に何のために行くのか」というところで止まってしまう。

確かにその理由もよくわかる。多分、手に職系(医学部、獣医、薬学などの資格系)でなければ、具体的に話が煮詰まりにくい。そういうものでなければ、何のために勉強するのか。

就職するために勉強はするのではないので興味・関心があるようなものを見つけてくれればいいのかもしれない。

これまで学校に勤務していて、たくましいなあと思った生徒の会話の盗み聞き・・・
① 「玉の輿」
② 将来お嫁さんになるのだが、良い旦那さんを見つけるためにいい大学に入りたい・・・いい出会いはそこから始まるとか?
③ 実家にいいお嫁さんを連れて帰るために地元を離れて家に戻る
などなど、現実にはいろいろな駆け引きがあるようで・・・。

私は全くそんなことを考えたことはなかった。現実的にはそうなのかもな、と思う。私はそれを否定するつもりはない。いろいろな事情があるものだろうし。私にはそういう事情がない。それだけの話だ。

そういういろいろな理由はともかく、ここで勉強するか、しないかというのは一生を決めるものがあるんだけどなぁ・・・。
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新学期、気合いは他者から?自ら? [勤務校関連]

新学期が始まった。生徒も教員も少し夏休みぼけをしているようだ。いつものことだが、人間努力しないと、落ちていくものである。夏休み中だからこそできているようなことはしばらくストップで新しい学習内容を続けなければならない。現役生にとっては新鮮な学習に進んでいくわけだが、授業の進度が速く、気を抜くと分野1つ分の内容が終わってしまう、ということになってしまう。

あまり好きではないが、生徒に気合いを入れることは残念ながら必要であるらしい。自分でできるようであれば、教師は何の苦労もしない。ただそのときに、体罰はNGである、ということである。一定程度上の、自ら学ぶことの意義をよく知っているものの集まりであればそれもいらないのかも知れないが、そういう生徒ばかりで教えられる教員は、一体この国の中でどのくらいいるのだろう?

成績が伸びている教員の指導力とその先生の生徒から見える生徒の恐ろしさとはある程度の相関関係があるように思える。
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参考書の解答の書かれ方が気になる [勤務校関連]

勤務校で、夏休み期間の自習会を行っている。

その間、私はずっと問題集をやっている。数研出版の4STEPという傍用問題集である。この夏休み中に2学期の予習を軽くするというコンセプトである。朝の8時半から夕方の5時半まで、途中昼休み一時間をとって行うサバイバルである。生徒と一緒に自習するだけだが、数学の問題だけを解くというのもなかなかつらいものがあるものである。受験生はほかの科目をしながら気晴らしができるともいえる。1週間で数学Bの2分野を制覇する予定で、かなり佳境に入ってきている。


解答の流れをどう書けばエレガントに進められるかを気にしながら解き、エレガントでないと思えば複数の参考書の解答を見ながら、無駄のない解答とはどのようなものなのかを考えながら確認している。

今回は名前は出さないことにするが、授業でも初めて開設する場合には、無駄な事柄を書かなければ説明にならないが、実際に答案として書く場合には、省略して書かない場合が多い。その内容がどこまでで、どちらのほうがわかりやすいかというのは案外難しい問題である。私がほしいのは、どちらかといえば実際に答案として書く場合の方だが、それだと初学者にはわかりにくいものかもしれない。最近では、複文扱いにして、模範解答をフォローするような内容を手書き(わざと)にして表したり、小さい文字にして横から挿入する説明のようにする場合もある。いずれにしても、字数制限のこととか、レイアウトのことなどにも絡んでくる内容なので、各社工夫の跡がみられるが、立ち位置をどのようにとっているかで、問題集の見方も変わってくる。私が今注目したのは、本来書く必要がないが初学者用に解説が書かれている場合とそうでない場合をどのように受験生が見分け、表現していくために参考書の表現の技を盗むかである。となれば、どうしても本来ここまで書くことができていたらというところがどこまでなのかがきちんとわかった方が使い勝手は良いのではないか。

数学は難しくなればなるほど解答の表現力が問われるものである。いかにして起こっている行為が的確に日本語で表現できるか。国語力もかなり問われることがわかる。結局、あらゆるベースになるのは日本語の力だとつくづく思う。そこはマーク式試験では測りにくい学力であるが。そんなことを考えながらいくつもの参考書を比較しつつ、肩こりに耐えつつ問題を解いているのであった。
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講習の憂鬱 [勤務校関連]

勤務校は夏休みに入った。残念ながら一部の人たちを除いて。

数学・英語・国語の教員は講習のため、まだ仕事が続いている。宿命とは言え、なかなか厳しいものがある。担当教員の一角だけがなんだか忙しそうである。他のゾーンは閑散としている。


勤務校では、進学講習のための報酬があるかと言われるとそうでもない。他校では、1こまあたり数千円でているところもあるというではないか。

そんなこんなで担当の先生方にとっては、夏休みはまだ先のことである。

先月から組合の中枢になったので、職場の環境改善に取り組まねばならない。しかしながら、あまり進めると人によって給与袋を変えなければならないという話になってきてしまい、それはそれで難しい問題となる。舵取りに苦労する案件である。

部活動だったら、そういうことに気にとめなくできるのだけれども・・・やらされる仕事と自らする仕事では、質が違う。生徒と同じことをいっても仕方がないので、今日も講習を頑張ろうっと。7月いっぱいは講習、8月前半は出張、帰ってきてから4STEPの旅と戦いは続いていくのであった・・・。
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学校祭で揉め事が起こるとき [勤務校関連]

高校の時には学校祭で教員の姿を見たことはないが、そういう高校ではないようで、学校祭でいろいろな仕事をもらう日々を送っている。

クラスで揉め事が起こることは多々あるが、そのほとんどのパターンは、「真面目な生徒が不真面目な生徒が働かないことで怒る」というものである。まあよくある話ではあるが、ひとつ思うのは、真面目に取り組める生徒は、勉強でも真面目に取り組んでいるということである。

高校生の時には学校祭のキャンプファイヤーを見るときに、「作ったものを燃やすくらいだったら最初から作らなければいいのに」と思ったものだったが、そういう経験から学ぶことは、自分自身に返ってくるものであって、自分にとって何らかのプラスになっている、ということである。

しかし、そういうことがなかなか見えないと、誰が働くとか働かないとか、他人の動きにいらいらしたりするわけだ。

でも、結局は大人も同じか。仕事をしている人は、仕事をしていない人を同じ給料をもらっていると嘆くわけだから。まあ、その積み重ねが大きな差になっていくのだとは思うのだが、高校生にそれがなかなか見えないのも無理もない。

人間は他人との比較にしばられている限りは、必要以上の成長は見られないのかもしれない。
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キャリア教育担当の話から見えるもの [勤務校関連]

最近、教育業界では「キャリア教育」という言葉が流行していると言っていい。

キャリア教育をしていない学校はもはや遅れていると言うことになるのだと思う。

たまたま、最近、系列の大学の方とキャリア教育についての話をする機会が得られた。その中で高校と大学に共通する悩みが浮かび上がっていった・・・。

あまりにも今どきの子たちは「自分から進んで物事をやらない」こと、「誰かがお膳立てしてくれて当たり前だという感覚を持っている」こと、「ゆとり世代だからと開き直る」ことなどが話された。大学生になれば、少しは主体的に物事をすることができるようになるかと思ったら、意外とそうでもないのか・・・。高校生が主体的でないのだから、それも無理はない。

今の子供たちは大事にされ過ぎなので、大人になってから急にハードルが上がったときには対処の仕方が全くわからないのだろう。それはそれで気の毒なのだが、そういう人たちが次の世代を担わなければならない。どこをどのように手をつければよいのかわからないが、もう少し子供たちに何でもさせるようにしていかないと、この国は近く内実のない国になってしまうことだろう・・・。
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午前3時間+午後3時間+2時間 [勤務校関連]

勤務校は、午前3時間授業、午後3時間授業、進学系のクラスはさらに1時間あるいは2時間である。終わる時間は最大午後5時25分。

3時間授業+3時間授業は、2時間連続の授業にとってはなかなか難しい。1時間目+2時間目、あるいは5時間目+6時間目という流れは成立するが、3時間目+お昼休み+4時間目が成立するかどうかというのが大きな問題である。場合によっては、午前授業のため、3時間目で打ちきりというケースが発生する。その場合にはそのまま打ち切らざるを得ない。

終わる時間がバラバラであることも頭を悩ませる原因になっている。とはいえ、そういう話は案外出てこないものである。たくさんあれば別だが、意外とそのケースが少ないとするならば、まれにあるケースは多少目をつぶるということも1つの方法なのかも知れない。

終わる時間帯がそろわないことは、生徒会の会議などに大きく影響がある。仕方がないので昼休みに生徒を集めることになる。そのため昼休みは1時間とっている。

進学系のクラスは、いつも雇用の関係で物議を醸し出している。当然のことながら、退勤時間を超えているからである。早く帰ることができる日を設定するというのはもはやへりくつの世界で、誰も帰ることができないことを知っていながら、そういう時間帯まで拘束するという制度では、やる側にはかなりの負担がかかっているのは自明である。(私はその当事者側にいる)
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コースの偏差値、急に上がる [勤務校関連]

いつの間にか、前にいたコースの偏差値がいきなり上がったらしい。入学試験の倍率は高校入試の割には、4倍程度ある。

偏差値ベースで少なくとも5は上がったと思われる。ひたすら精神修行の戦いをしていたが、急激に上がったことは評価されたような気がして嬉しいものである。

これまでは、ずいぶんな言われ方をされてきたようだが、塾業界からも少しずつ注目され始めているという話を聞く。内側から評価されるのではなく、外側から評価されるのはいい傾向である。

コースは変わっても、数学を担当しているのは私だったりするので、相変わらず精神的なプレッシャーは変わらない。結局、テスト問題を朝から晩まで作成していたりする。1年間に70回の試験のペースを今年も着々と刻んでいる。毎年担当するところが変わらなければいいが、学年が変わったりすると、ペースが作りにくい。
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非行が減った [勤務校関連]

予備校の先生にはあまりない仕事の1つが生徒指導。

どこの学校の先生方と話をしていても、最近の生徒は酒やたばこで指導される案件が激減したという話をするようになった。確かに全くないことはないが、その案件はかなり減ってきているし、そもそも、そういうオーラがでる生徒が少なくなった。

最近は、「サイバーパトロール」という業務も出てきて、インターネット上のことを調べている部署もあるようだが、その中で決定打(ご丁寧に画像をアップロードしているなど)がでれば、もちろん、学校から処分を受けることにもなる。

その代わりに彼らが何をやっていると思われるかというと、男の子はだいたいゲーム、女の子はだいたい携帯電話である。今ではどちらもということも当然多い。それ自体が犯罪の温床になることは少ない。学習の阻害には確実になっているだろうが・・・。

高校生は健全になった、ということでよしとしたいところだが、個々が大事にされつつある時代、個々が間違えた判断をするとどんどん大変な事態に巻き込まれ、気がついたら手の施しようがなかったということも少なくない。怖い時代なので自分の身は自分で守れ、という考え方がますます進んでいくように思える。

出てくる案件がいきなりとてつもなく大きな社会問題といわれるような事柄でも不思議ではない。それがおとなしい生徒だとしても、だ。


最近、10年前は非常に少なかった警察官の採用が非常に増えてきている。高校の現場にとっては勤め先が増えることはありがたいことではあるが、社会のあり方の1つが垣間見える気もする。たぶん、大量退職の時期という見方もできるが、それだけではないと思う。
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風のように終わっていく授業の憂鬱 [勤務校関連]

新しいカリキュラム。勤務校は中高一貫校ではないが、急いで授業が進んでいく。結果として、現在、数学Ⅱの三角関数が終わった。この調子だと、夏休み前には数学Ⅱが終わるはずだ。

突貫工事をとりあえずしておき、終わってから2周目、3周目と復習をしていくというスタイルをとっている。風のように終わるカリキュラムでは、少し易しめの教科書・問題集を用意して、どんどん先に進むというスタイルである。センター試験型で受験させる学校では、このスタイルをとっている学校が多いかもしれない。

気を抜く、あるいは、高体連特別時間割でいない、あるいはインフルエンザにかかるなどのことが起こってしまうと、次に登校したときにとてつもなく進んでいて、ついて行けなくなる。悲しいが、それが現実だ。

もちろん、死ぬ気でついてくる生徒にとっては、この速度についてくることができたら、入試時期には、最高に良い展開を迎えることができるだろう。センター試験対策もスムーズに繋がるし、難関校に現役で入ることができる可能性は圧倒的に高くなる。

ただ、のんびりと高校生活を送りたい生徒にとっては、落ちこぼれになる可能性も高くなるのかもしれない。

加えて、復習が効果的でないと、意味がないのだ。どちらにしてもメリット・デメリットがある。そのいずれをとるかというのは、学校ごとに考えなければならないわけだ。

学校ごとに戦略を練って取り組んでいる授業の進度の問題。どちらがいいか、ということよりかは、結局、生徒の頑張りと、先生方の指導力にかかっている気がする。

全校応援/野球は特別 [勤務校関連]

野球の全校応援があった。全校応援ができるのは、種目が限られてくる。ある程度の人が収容できなければならない。ということで近隣で考えると、野球とスタジアムでやった場合のサッカーということになる。

あいにくの曇天だったが、生徒たちは思いを一つにしたようだった。相手は全校応援をしていなかったので、こちらのホームに近い状態だったということになるのか・・・。

どこまでの試合を全校応援にするかは、判断の分かれるところだろう。支部大会の決勝戦を全校応援するのはあまりないケースだったと思うが、今後、大きな試合になって、相手が全校応援だとしても、できる可能性は少ないのかもしれない。

いずれにしても、全校応援される種目は少しうらやましい。相変わらず野球の取り上げられ方は特別である。
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進路説明会のプレゼン作り [勤務校関連]

進路説明会のプレゼン作りの1つを行うというのも今年度の仕事内容になってしまった。・・・ということで保護者説明会のプレゼンの説明の担当でもある。

保護者の年齢と私の年齢差がどんどん縮まってきているので、少し保護者が実感を持てる話をした方がいいだろうかと思い、プレゼンを作る。せっかくきてもらうのだから、少しはジョークでも混ぜてみようか。


そんなこんなであっという間に、放課後の時間は消えてゆく。今年度はこんなことばかりだ。

その作業をしながら考えてみると、私が受験生の頃には入るのが難しかった大学も「落ちる人いるの?」という大学が増えてきている。そういう大学出身の人たちからすれば、そう言われるのは非常に残念なことだろう。でも、この流れには拍車がかからない。私が定年退職するまでにはどこの大学までが生き残るのだろう。某旧帝大も全入になる可能性すらあるだろう。子供の数と定員を見ていけば、その可能性も全くないとは言えない。

道なき道を行く [勤務校関連]

新年度が始まって1か月が経過した。この1か月はストレス太りを併発するなど、私にとっては苦行の1か月となった。私は、仕事の面において道なき道を行かされることが多い。道なき道とは、他人が行ったことがない道のことである。

道がついていない道には「例年通り」は通用しない。日付を変えればすむような公文書もない。これまでのプリントの焼き直しが通用しない。なぜならば、そのプリントがないからである。ということで、連休だというのに、学校に来て仕事をしなければならない。

こういった仕事がいくつもこれまでにあったが、そのことを通して、次に仕事をする人はかなり楽になっているはずである。楽と言うことはそうだが、思考停止状態の人にとっては、日付を変更してできる仕事がたくさんあることは、かなり楽なはずである。


道なき道を行くというのは一番最初に行く人が大変なのはよくわかっているが、それが1つの運命だと思い半分あきらめている。仕事の意欲がない人の仕事は、考えるのが面倒くさいので「例年通り」となるわけだから、そのときのフォーマットが生きることになる。まあ、それで恩恵を受ける生徒がたくさんいるのであればそれはそれで良いのではないか?

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生徒自宅への電話は何時まで許されるか? [勤務校関連]

表題の件で同僚と話し合ったことがあった。どうやら、このラインについては、意見が分かれるらしい。

午後9時というのが私の中でのルールだったが、ある同僚は午後8時と言い、ある同僚は午後10時と言った。さすがに午後10時は・・・と思ったが、これは私の常識がないと言うことなのだろうか?・・・ううむ。誰か教えてほしい。

携帯電話の普及によって、少しラインが変わっているのかもしれないが・・・。
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予備校の先生が勤務校で授業する [勤務校関連]

しばらく更新できなかった。新年度の仕事が立て込んでいる。

今年度から勤務校に予備校の先生が来ることになった。いきさつはいろいろあったが、私が主任をしている数学だけ、勤務状況が激しいために外部の方にお願いせざるを得なかったという事情がある。この件でも東奔西走することになっていた、が、まあ、1つの流れができたのでよしとしよう。

予備校の先生の授業と学校の教員の授業の最大の違いは、教材の作り込みの細やかさにあるのかもしれない。本当であれば、教員の中でもきちんとした細やかさを持てそうなものだが、雑務もあるのでそれに専念するというのも難しいのかもしれない。「人の技を盗む」という意味で、いい刺激になるものである。このブログでも何度も触れているが、「他人のいい技を盗む」ということは、生徒が参考書を見本にして問題を解くことと似ている。

ただ、同じ科目を毎年教えるという意味では、きちんとした教材を継続的に作り込んでいくことができれば、可能といえば可能だ。特に教える内容が大きく変わることが少ない数学では日頃の心がけ次第ではいいものを作ることができるだろう。そのことを若い段階から理解して実践できるかどうかが問題なのだろう。私もそのことに気がついたが、少し無駄が多かった気がしている。反省しつつ、汎用性の広い指導計画を立てているところだ。
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長く学校に勤務すると必要になる仕事 [勤務校関連]

勤務校が長いので、だんだん人に対して充てられる仕事が増えてくる。

最近は生徒会顧問ではないが、その仕事が増えてきた。

新年度の仕事が整理されていないだけになかなかしんどいので、整理しようと思って動いているところがあるのだが、それも思い通りにはいかない。

行事が動かないと生徒会の生徒たちもやや気の毒なので、少し付き合うことにしている。

別に人に対して仕事が充てられない人がいるのだが、そういう先生は1点の迷いもなく、目の前の生徒を見てもどうとも思わず、自分のことだけを見ている人なのかもしれない。もちろん、全員がそうだとは思わないが。


そういう人がとっとと学校から帰り、私だけが毎日のように午前様寸前まで職員室にいると、少し悲しい。何やっているんだろう、って感じ。
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配置換え [勤務校関連]

新年度が始まった。さっそく、始業式、入学式が終わった。

私の配置も少し変更になり、少し重い立場を担うことになってしまった。年齢もあるので仕方がないのか。

立場が上になると言葉の重みが違ってくるものである。言いたいことがたくさんあっても、少し自重しなければならないということも出てきて、ストレスがたまる。でも、それも上に立つ人間の宿命だ。与えられたセクションは進学指導のちょっとした立場である。こちらが音頭をとってひとつの目標に向けて一丸になって取り組まなければならない。この「ひとつになる」ということは、どこの組織においても難しいものである。価値観が違う人たちがひとつの事柄を達成させていくいくということは、簡単なことではないことを改めて痛感する。昨年度もいろいろとあったが、ひとつの目標に向かうという意味においては、いろいろの中でもひとつになっていた気がする。そこがよかったのだと改めて思う。

ひとつの物事を集中して考えていくと、いいアイディアが出てくるものである。最近は集中してその物事に当たっているので、非常にいいアイディアが出てきていて、それが生徒に還元されているのが実感できるのが我ながら嬉しい。その発想を得るためにも、このブログは少しずつでも続けていきたい。気がつけば、このブログも3年目に入った。このブログは、あるタイミングから拡充の予定を持っていて、それを3年目の最初を考えていたのだが、そのタイミングを逃してしまったのは少し残念だ。


年度末年度初めの間、ずいぶん学校に1人、残ることが多くなってしまったが、それもまた仕方がない。そうなる前に旅に出てきたので、諦めもついた。無理してでも行っておいてよかった。

流行なのかなんなのか? [勤務校関連]

今、学校で手帳を導入するのが話題になっている。

image-20130316091518.png

勤務校でも、一部、導入することになった。

何でもかんでも生徒のことを管理するとかはあまり好きではない。「自分で考えろ」というのが私の持論なのだが、せっかく導入するので、その成果が出るといいと思う。

「自分で考えられないから学校に通っている!」、ということなのだろうか・・・。
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早期の2次対策に着手 [勤務校関連]

現在、勤務校は学年末試験中である。

春休みに何をするかを目下検討中である。そこまで難しくない問題集でもいいので、3年生になって繰り返ししたらある程度対応できるものであればいいということになる。

さしあたり、新課程版が来年度に予定されているものを先行的に使ってみることにした。4STEPよりも難易度は低い気もするが、新課程の時期は少し辛いな。新しい問題集で何が出てくるのかを注意してみたいところだ。

旧課程版のチョイスはこちら・・・

新しいチョイスが出たら、少し研究・分析をすることにしたい。
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体罰と教師の人権と勝利至上主義 [勤務校関連]

体罰の話題が現場では非常に気になるところである。

先日、他校の先生方と話をする機会があったが、どこの学校ではどのような対応をしているかというのを聞くと、けっこう細かいことをしているんだなあと思った。各学校に国の該当部署から通達があったらしい。

それほど、現場に与えている衝撃は大きい。

ただ、生徒の中には、体罰の話題が一人歩きして、増長している者もいると聞く。学校関係者として思うのは、そういう増長している生徒をどうしたら良いのか、対応の仕方もきちんと示して欲しい、ということの方が大きい。



教師の人権に関すること

人権を侵害されたら、生徒と保護者と裁判をするのか?そもそもそういうことをしてもいいのか??
正当防衛はしても良いのか?正当防衛できる範囲はどこまでなのか??
生徒にやり込められたら、誰か守ってくれる人はいるのだろうか?
理不尽な要求を突きつけてくる保護者がいたときに、誰が守ってくれるのだろうか?

生徒たちの中には、「どうせお前は殴れないんだろ?」というようなレベルの低い連中もすくなからずいる。

そのへんの話も同時にしてもらわなければ、教員は安心して学校で指導することが難しい。生徒と粘り強く対応することといっても、その余裕が現場にはなかなかない。生徒の学力が落ちていることで生徒と粘り強く対話で解決しようにも、国語力が落ちているので話がなかなか伝わらない。

この件については、近い将来、学校に警察があふれる結果になっていくものと予想している。ここ数年、警察の採用が増えてきているということも、高校の就職事情から実感できる。警察は教育機関ではない。教育現場ではできないような生徒の将来度外視の厳しい追及が待っている。学校の現場としては、警察が入るのは学校の(指導力のなさを公開するようなものなので)恥だという雰囲気があるが、その風潮さえクリアできれば、学校は(喜んで?)警察を入れるようになるに違いない。四半世紀前から見れば、学校が警察を入れてもよいというハードルは低くなってきた気がする。



スポーツにおける勝利至上主義について感じること

併せて感じるのは、「勝利至上主義」ということをいうなというのであれば、オリンピックにおいて、別に日本がメダルを取ることに躍起になる必要はない。サッカー日本代表の試合を見て熱狂する必要はない。フィギュアスケートの視聴率をテレビ局は気にする必要はない。スポーツが強いことで学校の評価をあげる必要はない。

そう考えてみると、スポーツは学校という枠組みを超えたところでするもの、すなわち、クラブチームで行う方がいいのかもしれない、と思う。

我々の感じるレベルにまで話を落としてみると、スポーツにおける勝利至上主義というのは非常に根深い。この件が問いかけているものは大きいと思う。皆さんもスポーツとは何か、普段、スポーツで活躍する人たちを自分たちがどのように評価しているか、を意識的に考えてみてほしい。

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インフルエンザ明けに容赦なく試験をする [勤務校関連]

インフルエンザによる学年閉鎖が明けた。

事前に予告なしに、学年閉鎖の中で行う予定であった試験を行った。

予告すると、理由付けて休んだりされるかもしれないので・・・。せっかく作った試験なので・・・。一生懸命勉強している生徒がいるので・・・。

同様の理由なのか、他科目の試験もいくつかあった。

インフルエンザによる閉鎖の影響で授業がつぶれたりすると、「1年間でここまで進みたい」という構想が崩れるのでつらい。

今年は、新しいカリキュラムの1年目なので、考えながら進めているのだが。

気がつけば、今年度もまもなく終わろうとしている。

1年次終了時点では、数学ⅠAが完了し、数学Ⅱの図形と式あたりで終わってしまいそうだ。2年でどこを担当するのかは知らないが、さしあたり、春休み終了時までには、どうにか微分・積分の4STEPを終わらせておきたいところだ。
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